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モノ消費よりコト消費重視のミレニアル世代が“ピンとくる”住まい

2018.04.20

社会

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1980年代から2000年代初頭までに生まれた「ミレニアル世代」は、最初のデジタルネイティブであり、情報リテラシーが高く、多様な価値観を受け入れやすいといわれている。体験としてのコトを重視し、所有としてのモノに執着しないとされてきたが、一方で、住宅を購入する世代は30代~40代が多く、世代的な重なりもある。現実的でコスパ重視なミレニアル世代に刺さる住宅とはいったいどういうものだろうか。

住宅の第一次取得者層がミレニアル世代に

2017年に国土交通省から出された調査レポートによれば、人生で一度目に住宅を購入する「第一次取得者層」は、住宅の種別にかかわらず30代が中心となっている。現代のこの世代は「ミレニアル世代」とも呼ばれ、徹底してモノを持たないライフスタイルである「ミニマリスト」や、多様性を受け入れてシェアやコミュニティに価値を見出す「シェアハウス」に象徴されるように、上の世代とは暮らし方や価値観に大きな違いが見られる。

彼らにとって、“終の棲家”の取得が人生の到達点やステータスであった時代は遠く過ぎ去り、当初から将来の売却をも視野に入れ、物件の資産性をクールに見据えている。一方、ライフスタイルに重点を置く彼らは、自分が過ごす“時間”に価値を見出すことにこだわり、体験についてはかなりどん欲だ。

家の過ごし方についても、親世代では当たり前だった「家は帰って寝るだけ」では飽きたらず、家族や友人と過ごす時間を充実させたいという願望を抱いている。

国土交通省 住宅市場動向調査報告書(平成28年度)より

幸せな北欧の国々に見る暮らしの感覚

国連が発表した「世界幸福度報告書」(WHR、2015-2017)を見ると、フィンランド、ノルウェー、デンマークなど上位10位のうち5つを北欧の国々が占める。地域的な集中から察するに、幸福度が高い理由には何か共通点がありそうだ。

  1. フィンランド
  2. ノルウェー
  3. デンマーク
  4. アイスランド
  5. スイス
  6. オランダ
  7. カナダ
  8. ニュージーランド
  9. スウェーデン
  10. オーストラリア

「世界幸福度報告書」(2015-2017)より

北欧の美しい景観や、ベーシックインカムなどの社会保障制度が取り上げられることはよくあるが、数年前から、そこで生活を営む人々の暮らし方について注目されていることがある。それは、「Hygge(ヒュッゲ)」と呼ばれる北欧ならではの感覚。

デンマーク語で「家族や友人とおうちでほっこり」というような過ごし方を意味し、北欧諸国には似たような意味を持つ言葉があるという。外は凍えるように寒くても、暖炉の前で家族と会話したり、友人とくつろいだり、ひとりでゆっくり過ごしたり……と実に幸せそうな風景が浮かんでくる。

イメージ

「Hygge」の背景には、仕事とプライベートを分け、時間を有効に使おうという考えもあり、昨今のワーク・ライフ・バランスとも相まって注目度が高まっている。核家族化、少子化が進む今の日本には一見フィットしなさそうが言葉だが、多様性を重視し、シェアが当たり前のミレニアル世代にとってはむしろ共感しやすいかもしれない。

コト消費意欲を満たす住居とは?

ハウスメーカーの三井ホーム株式会社は、そうしたミレニアル世代の思いや価値観を満足させる提案型商品として、この3月に「NATURAL HYGGE STYLE(ナチュラル・ヒュッゲ・スタイル)」 を発表。

「NATURAL HYGGE STYLE」 は、家の中の暮らしに重点を置くライフスタイルを可能にする住まいであり、どこか懐かしさを漂わせる切妻(きりづま)屋根型のファサード(正面外観)デザインは、“わが家”を象徴しているように見える。

不安定な社会を泳ぎ渡るミレニアル世代は、住宅にかけるコスト感もシビアだが、この商品はセミオーダーのスタイルで、間口と奥行で金額が把握できる明快な仕組みをもち、コストパフォーマンスが高いのも特徴だ。「無駄なお金はかけない」と割り切る考え方にフィットしている。同時にコンパクトな敷地を想定した建物形態で、資産価値の下がらない好立地への志向もフォローする。

参加し、カスタマイズする喜びのある家

そのデザインは、お仕着せのものを好まず、オリジナリティーがあるものや、自分の個性を投影できるものを求める人を満足させる。家の内外に天然木仕上げを採用した、シンプルながら温かみのある空間は、“標準的なもの”に魅力を感じない人に訴えかける魅力を放つ。

「DIY(自身でリフォーム)」や「カスタマイズ」に敏感なミレニアム世代を満足させるツールや場が用意されているのも心憎い。住まい手はiPadや間取り作成ツールを使い、家にいながらにして家づくりを熟考できる。間取りに情熱を燃やすタイプの人には、うってつけのサービスだ。夫婦間の意思疎通や要望整理にも役立ち、打ち合せをスムーズに進める助けにもなる。

また、外観のウッドサイディングのパターンが、自由に組み合わせできる複数種類用意されており、自分の好みを反映できるだけでなく、希望すれば室内に無塗装の壁が用意され、自らペイントしたり棚を取り付けたりするなど、DIYを楽しむこともできる。子どもや家族、仲間で参加すれば、家づくりの思い出深い一場面となるだろう。これをきっかけにして家に手を加えることへのハードルが下がり、住み始めてからも積極的にカスタマイズしていけそうだ。

アクティブな暮らしをかなえる豊かな仕掛け

キャンプやロードバイク、家庭菜園など、クリエイティブで多趣味な住まい手にとって、使い勝手の良い提案も盛り込まれている。

例えば、土足も可能なタイル張りの土間リビングと、それに続く外部のエントランスデッキでは、自転車の手入れや日曜大工など、汚れを伴う作業を含めたさまざまなアクティビティが可能。エクステリアとして家庭菜園のコーナーを設けることも可能であり、土に触れ新鮮な野菜を収穫するナチュラルな暮らしを営むこともできる。

また、アウトドアライフや自然を好む人が、安らぎを感じられる家でもある。ウチとソトが曖昧につながる土間リビングや、天然木を用いたプレーンで温もりのある内装は、子どもができて頻繁にキャンプなどができなくなったカップルにとっても、戸外の気持ち良さを連想させる居心地の良い空間だ。

雑然としがちなキッチンや収納は、機能面だけでなく“魅せる”要素も忘れない。ミレニアム世代はモノを多く持たない一方、一つひとつにはこだわりがある人も多い。それらを飾ることは居心地の良い空間作りにつながるはず……という観点から思い切り個性を発揮でき、仲間と共有できるコミュニティスペースを用意した。

さらに、エクステリアに鳥の巣箱を採り入れるなど、都会に住んでいながらちょっとした自然を感じられる仕掛けも用意されている。太陽光電池パネルが標準搭載で、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)にも対応可能だから、エネルギーの完全自給も視野に入る。環境負荷にも気を配るミレニアル世代のツボを心得た企画だといえるだろう。

住まいは自分らしい暮らしのためのツール

資産価値の高い三井ホームのブランドとハイスペックを土台に、自分の色を加えることができる「NATURAL HYGGE STYLE」 。住む人はクリエイティブな感性を刺激され、手をかけ続けることでわが家への愛着が一層深まっていく。

ソトとつながる設えに自然を感じ、アクティブに過ごす非日常が日常になる。休日には趣味に没頭し、ときにはオープンなリビングに友人を招いて、暮らしの楽しさや喜びをシェア。家族と穏やかに過ごす夕べには、ナチュラルな内装に囲まれ心も体も解きほぐされる……。この家で手に入れられる最高の価値は、豊かな時間の重なりなのかもしれない。

政経電論せいけいでんろん

「政経電論」の編集部です。佐藤尊徳(そんとく)編集長の下、若い世代に向けて政治・経済・社会問題を発信しています。イノベーションや働き方改革、北欧型の社会保障、国防、原発、クジラ等に注目中。

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