レゴ®ブロック+プログラミング教育で「考えるチカラ」を育む

2017.6.8

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2020年度から、小学校でのプログラミング教育必修化が決まった。テクノロジー化、グローバル化が進む現代社会では当然の流れといえるが、非デジタルネイティブ世代の親は、この流れをどのように受け止めればいいだろうか。世界的に知られるブロックのおもちゃ「レゴ®ブロック」を使ってプログラミングとテクノロジーの基礎を教える教室「Kicks(キックス)」の取り組みに、教育の最前線を見てみる。

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所在地:全国27カ所 »詳細はこちら
※曜日・時間は各教室により異なります

■対象年齢:新年長~小学生 ※各教室により受け入れ年齢は異なります
■定員:各クラス2~10名
■費用
入会金 15,000円
ベーシック/スタンダード/アドバンス
指導料:9,000円/月
テキスト代:1,000円/月
維持費:1,000円/月
キット代:別途必要

 

全国27カ所に展開するロボットプログラミング教室

今年の4月、愛知県名古屋市にレゴ®ブロックのテーマパーク「レゴランド」がオープンした。ブロックの世界観を満喫できる屋内施設「レゴランド・ディスカバリー・センター」も東京、大阪と相次いで設立されており、ここ数年、日本でのレゴ®ブロック熱は大きな盛り上がりを見せている。

赤や黄、青の色鮮やかなブロックを組み立てて遊ぶレゴ®ブロックは、誰しも幼い頃に遊んだ記憶があるだろう。昔から子どもの創造力を育むおもちゃとして世界的に評価が高く、「レゴ®ブロックなら安心して買い与えられる」といった具合に親からの信頼も厚い。

そんなブロックを教育のアイテムとして活用している教室がある。全国27カ所(2017年6月8日現在)に展開するロボットプログラミング教室「Kicks」だ。マサチューセッツ工科大学(MIT)とレゴ社が協力のもと開発した知育教材に、モノが動く仕組みやプログラミングの基礎などを学ぶことができる教室として注目を集めている。

Kicks

基礎からステップアップ! 3つの進級カリキュラム

Kicksでは、子どもの考えるチカラを伸ばすために3つの進級カリキュラムを用意している。入門編となる「ベーシック」では、モノの大きさや長さ、重さなどについて、ブロックを触って体感。算数の基礎や図形についても学習する。

まずは、子どもにレゴ®ブロックを通じて学びの楽しさに目覚めてもらうため、自由な発想で作品を作らせるのだ。一人ひとりの個性を大事にしながら褒めることで、子どもは自然とチャレンジする楽しさを覚える。

中級カリキュラム「スタンダード」では、動きを想定して作品を作る。PC操作の基礎を学びながら、自分が作ったブロック作品にプログラミングを施し、思い通りに動かすのだ。

PCの画面内でブロックを正しい順序で並べるだけの簡単なプログラミング方法により、子どもも楽しみながらできる。自分でプログラムしたものが動いたときのワクワク感や、作っているときのドキドキ感を存分に味わうことができ、子どもは夢中になってテクノロジーの仕組みを覚えていく。

いろいろな実験を通じ、長さの単位や時間の単位について学び、それらを数値化し記録することで、物事を比較する力も身に付く仕組みだ。

Kicks

さらに上級の「アドバンス」になれば、複雑なプログラミングやセンサーを駆使することで、より本格的な作品を作れるようになる。

二次元と三次元の違いを理解し、空間認識能力を高め、図形の性質や座標の考え方の基礎を学ぶ。さらに、回転運動の仕組みについて、ギアや滑車を使って学ぶなど、より複雑なレベルで動作の仕組みを知ることができ、創造性が高まっていく

無料体験イベントを定期的に開催しているので、休日の家族サービスとして参加してみるのも手。また、夏休みに「レゴランド」へ家族で行ってみようと考えている人は、家族で気軽にロボットプログラミングを体験できるスポット「ロボ工房」を訪れてみてほしい。

Kicks

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「レゴランド」に隣接する商業施設「メイカーズピア」内にオープンした「ロボ工房」では、ウサギやカメのロボットを作ってアニマルレースをしたり、超音波センサーで障害物を感知する探査ロボットを作ることができる。

ロボット制作やプログラミングを体験することで、モノづくりの楽しさを通じてITやテクノロジーの分野に対する子どもの興味や可能性が広がっていく。

男子中学生の約6割が「将来なりたい職業」

親世代の中には、「幼少期の子どもが学ぶ意味はあるのか?」「エンジニアを目指す人間以外が学ぶ必要はあるのか?」など、プログラミング教育に対する疑問の声もあるだろう。

しかし、現代社会において多くのシステムがコンピューターで制御され、AI(人工知能)の登場でその傾向にますます拍車がかかっている。15年、20年後に子どもたちが社会人になる頃には、プログラミングやテクノロジーが、今よりも重要視されているのは間違いない。

ソニー生命保険が今年4月25日に発表した調査結果によると、男子中学生の「将来なりたい職業」の1位は「ITエンジニア・プログラマー:24%」。2位の「ゲームクリエイター:20%」と5位の「ものづくりエンジニア(自動車の設計や開発など):13%」を合計すれば、全体の57%がテクノロジーに関係する職業に就きたいと考えているのだ。子どもたち自身もプログラムやテクノロジーの重要性を感じているということだろう。

社会で活躍するために育みたい「プログラミング的思考」

プログラミングの重要性は、国も認めている。小学校でのプログラミング教育必修化は、IT系の人材不足が深刻化することを睨んだ政策だが、そこには、別の狙いも存在する。

文部科学省では、時代を超えた普遍的に求められる力として”プログラミング的思考”を重視している。小学校でプログラミング教育を導入するのも、プログラミング言語(コーディング)を習得するだけでなく、論理的・数学的に物事を考え、思考力・判断力・表現力に長けた人材を育成することも重要な要素として捉えているのだ。

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幼少期からプログラミングに触れさせるのは、子どもの教育として得られるものが多い。将来、ITやテクノロジーの分野に進まないとしても、フローチャートに則って物事を進めていくやり方は、問題解決力やプレゼン能力にもつながり、高度なコミュニケーション力を育む。社会で必要な基礎力を養ってくれるプログラミングは、幼少期から始めたい教育の一つといえるだろう。

世界に羽ばたいたKicksの子どもたち

今年の2月12日に、東京工業大学大岡山キャンパスで開催された『FIRST LEGO® LEAGUE Jr. Expo 2016』(運営:NPO 法人青年科学技術振興会 FIRST JAPAN)において、Kicksの静岡チームがアメリカのセントルイスで行われる世界大会の切符を手にした。

ロボット競技会FLL(FIRST LEGO®League)は、9歳〜16歳の青少年を対象とした世界最大規模の国際的なロボット競技会。アメリカのNPO法人「FIRST」とレゴ社によって1998年にスタートし、日本では2004年から開催されている。現在世界80カ国から29,000チーム以上が参加するほど、国際色が豊かな大会として注目されている。

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4月28日~4月30日に開催された世界大会では、チームの紹介や学習してきたこと、活動を通じて学んだことなどを審査員にプレゼンテーションし、「Simply Awesome Machines」というレゴ®モデルの素晴らしさを表彰する賞を受賞している。

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