ウクライナ問題の世界経済への影響は?

2014.4.15

政治

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尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.欧米とロシアが真っ向対立しそうです。内戦になった場合、日本へはどんな影響が考えられますか?
A.直接的な影響はないでしょう。

 しかし、間接的には色んな影響がありますよ。現在もそうですが、株価も軟調です。それは……↓

Q.ロシアが経済制裁された場合の世界経済への影響は?
A.ロシアが経済制裁されたからといって、世界経済に直接の影響はありません。

 しかし、現在はすべてリンクをしているので間接的には大きな影響があります。
 例えば、欧州はロシアからエネルギー資源を輸入しています。特に天然ガスはパイプラインによって運ばれます。原発ゼロのドイツなどは大きくロシアに依存しています。そのパイプラインは隣接するウクライナを通りますので、内戦になったら大変でしょう。
 実際にウクライナが以前親欧米政権になった時にはロシアがウクライナへのガス供給を止めてしまったので、ウクライナは欧州向けのガスを途中で抜き取ったという疑惑もあります。
 冷戦時代と違い、東西が経済的にも分かれているわけではなく、相互依存しているので、欧米とロシアの対立が長引けば、世界経済は大きな打撃を受けると思います。(佐藤尊徳)
[参考:2014年4月15日 日経新聞 3面「ウクライナ、内戦の瀬戸際」]