日本におけるカジノの行方を探るために、海外のカジノに目を向けてみよう。ラスベガスやマカオなどの有名どころ以外にも、世界にはカジノを導入して成功している国はいくつもあるようだ。
世界のカジノ事情
都市単位で考えれば、はやりカジノのメッカは「ラスベガス」「マカオ」が世界の2強。だが、施設ごとのゲーム機数で見ると、1位はアメリカ・コネチカット州のレッドヤードの「フォックスウッズ・リゾート・カジノ」、2位も同ニュージャージー州のアトランティックシティ(AC)にある「ボルガータホテル・カジノ&スパ」となる。
日本人にとってどちらもなじみが薄いが、前者に至っては一度に7,000人がスロットマシーンに熱中できるというから驚きだ。
どちらもニューヨークという大都市圏を後背地とするのがミソで、これは香港や広州に近いマカオも同じ。特にACはこの地の利を生かしてカジノ都市として急成長、ベガスのお株を取るほどの勢い。
「あれ、賭博が合法のアメリカの州は、ベガスがあるネバダ州だけでは?」と思うかもしれないが、ニュージャージーは1976年に解禁。一方、レッドヤードはネイティブ・アメリカンの居留地で、実は困窮する部族の存続を賭し、居留地の自治を盾にカジノを強行、連邦政府と裁判ざたに。いわゆる「インディアン・カジノ」と呼ばれ、1988年条件付きで賭けごとが認められるという、いわくつきである。
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