尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.日本は何のために捕鯨の権利を守ろうとしてきたのでしょうか?
A.今ではそれがよくわからなくなってきています。
日本はもともと捕鯨が盛んな国でした。伝統文化でもあります。現在、反捕鯨の急先鋒はオーストラリアですが、豪州も以前は捕鯨をしていました。IWC(国際捕鯨委員会)が1982年に資源の減少を理由に商業捕鯨を禁止してから風向きは変わります。
捕鯨に関わっていた人たちの就業などを守るために、日本は商業捕鯨再開という目的のために、「調査」捕鯨を続けていました。しかし、鯨肉を食べる人たちが減少してきてその大義も失われてきているので、何のために調査捕鯨をしているのか目的を見失ってしまった感があります。
Q.捕鯨調査に対する補助金や、反捕鯨団体への寄付金など、捕鯨する国がなくなると賛成・反対問わず困る人が出てきませんか?
A.その通りでしょう。
野蛮な国・日本を植え付ける目的もあった反捕鯨団体は、反日系企業の団体からの寄付金なども受けています。ま、どちらにしろ大義がない補助金や、シーシェパードなど、野蛮な行為をする団体をのさばらせるために捕鯨を続けるのでは本末転倒ですから、日本がどのようなスタンスで捕鯨に臨んでいくのかを再考する時期に来ているのではないでしょうか。(佐藤尊徳)
[参考:2014年5月1日 経新聞 2面「国際司法裁で敗訴、「調査認められず」 日本、曖昧な捕鯨戦略」]