尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.国家戦略特区とは何ですか?
A. アベノミクス第三の矢として、期待されているものです。
ある意味実験場の要素もあります。東京や神奈川、大阪、京都、兵庫ほか、まず大都市圏で認められました。「特別な区域」なので、普通は法律で縛られるけど、この場所だけ認められるという経済活性化の方策です。
Q.特区設定が、なぜ、従来にない大幅な規制緩和を実現するのでしょうか?
A. だって、その場所では大幅な規制緩和ができるからですよ(笑)
岩盤規制と呼ばれるものは、利害関係の調整が難しく、既得権益を持った人たちが支持基盤になり政治に圧力をかけるので、なかなか取り払うことができません。
しかし、特区であれば、規制が及ばずに自由な裁量で事業を進められる利点があり、経済的に活性化する可能性が高いです。もし、そこで事業が広がっていったとしたら、規制を撤廃した方がいいという議論が進むかもしれません。ある種の実験場です。(佐藤尊徳)
[参考:2014年5月2日 日経新聞 31面「特区設定、曖昧な『国主導』」]