中国のITベンチャー、Langogo Technology(本社:深圳。張岩代表取締役CEO)は、独自開発の携帯電話型高性能翻訳機「Langogo(ランゴーゴー)」の対日戦略を本格化する。
世界24の翻訳AIと連携した「Langogo」
世界104語に対応、約1秒で翻訳(同社調べ)をこなすという俊敏さと翻訳率の高さがウリの高性能翻訳機「Langogo(ランゴーゴー)」。翻訳AI(エンジン)にはどうしても言語に対する得手・不得手が生じるため、同社ではグーグルや、マイクロソフト、テンセント、百度(バイドゥ)など世界24の名だたる翻訳AIと連携、最適なエンジンを瞬時に判断・アクセスすることで高速・高精度を実現。
「エンジンは1つ」が一般的な競合機器・サービスとは一線を画す。また「1ボタンによる双方向翻訳」機能も世界で初めて端末に装備、加えてモバイル通信機能(SIM)を内蔵、電源を入れるだけで自動的に通信インフラにアクセスする。
現在、
- 「Genesis」:ベーシック・モデル。録音・翻訳・文字起こし機能。(EC販売中)
- 「Summit」HiFi通訳、画像通訳機能などを追加したハイエンドモデル
- 「Share」:レンタルリース・モデル
- 「Minutes」:録音や文字起こしに特化(EC販売中 )
の4種をラインナップするが、2019年12月から「Genesis」の店頭販売(ラオックスなど)を開始。価格は2万8000円。
2019年11月21日都内で会見に臨んだ張氏は、「日本市場へのアプローチは2つ。1つめは働き方改革やグローバル企業などビジネスシーンに、2つめは旅行ニーズで訪日外国人向けや飲食業やホテルで、2020年の五輪はもちろん、地域企業の拡大にも役立てたい。目指すは『人と国をつなぐ架け橋として機能する』です」と意気込む。
日進月歩の速さで進化する翻訳機。今後のビジネスマンにとって必須となるのは、案外「母国語のボキャブラリー」となるかも知れない。