政治

CO2を減らせなければ排出枠を増やせばOK?

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日本が資源枯渇への対応と、二酸化炭素削減のために、産官共同で開発してきた、石炭火力の中で最も発電効率の高い「石炭ガス化複合発電(IGCC)」をチリに輸出。環境技術を提供する見返りに温暖化ガス排出枠を得る日本独自の制度”2国間クレジット制度”を活用する。
そこで尊徳編集長に質問です。

尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!

Q.日本独自の制度とありますが、他国はこの制度を利用できないのでしょうか?

A.利用できないのではなく、まだ正式な制度として認められないから、日本独自、となっているのです。正式に認められたら他国も使えますよ。

Q.温暖化ガス排出枠の目標数値やそれぞれの国の比率は、どのように決まるのでしょうか?

A.京都議定書とかCOP○○とか聞いたことありませんか?

 CO2等の排出が地球温暖化に影響があると考えられ、排出削減目標を立てようとしました。号令はいいのですが、各国の思惑でそうそううまくいってません。
 最大の排出国のアメリカが京都議定書を批准しないことが一番のネックです。先進国と新興国の事情もまったく異なり(新興国は経済発展のために排出が多くなる)ますし、中国も入ってきません。
 日本も原発事故により、目標をクリアできない状況です。罰則があるわけではありませんし、これから環境問題どうするんでしょうね?

ちなみに世界4位の排出国である日本の排出目標は、1990年比6%削減です。(佐藤尊徳)
[参考:「最新石炭火力 チリに」(日経新聞1面 2014年6月20日)]

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