2014年1~6月の自動車販売実績は、トヨタ自動車グループの世界販売台数が500万台を超え、3年連続で首位をキープ。2位はドイツのフォルクスワーゲン(VW、昨年3位)、3位はアメリカのゼネラル・モーターズ(GM、昨年2位)。
かつてはアメリカのGM、フォード・モーター、クライスラーが自動車業界のビッグ3と言われていましたが、いまや上記前述3社が新ビッグ3に。今後、東南アジアなどの新興国需要の取り込み方次第では、VWがトヨタを抜くことも考えられ、競争は激化しています。
ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
Q.自動車会社が新興国でガソリン車をバンバン売ると、化石燃料が枯渇したりしませんか? それで、ほかのエネルギーが高騰したりしませんか?
A.枯渇するほど車が走ったら、走る場所がなくなりますよ(笑)。
確かに、エネルギーはこれからも価格上昇圧力がかかることは間違いありません。でもね、モノの値段は需要と供給のバランスで決まると習ったでしょ? あまりに上がれば需要が冷え込むし(価格が下がる)、そうすると技術革新が起きるのです。
死活問題になれば、国も民も真剣になるでしょ。最近だと燃料電池などが出てきて、水がエネルギーになったりね。
Q.ハイブリッド車や電気自動車もありますが、根本的にガソリン車に代わるものとしてはどんなものが考えられますか?
A.それは燃料電池車でしょ。
水素が燃料の燃料電池は究極のエネルギーですよ。水はH2Oですから、電気分解すれば水素(H)と酸素(O)になります。燃える気体(H)と燃やす気体(O)が簡単に作れれば、水がエネルギーになります。
そしたら、資源外交などと言って、地下に資源があるだけの国に大きな顔をさせなくて済みますね(佐藤尊徳)
[参考:「VW、世界首位射程 中国で積極投資 トヨタを猛追」(日経新聞1面 2014年7月31日)]
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