学校法人先端教育機構(理事長:東英弥)が運営する社会情報大学院大学は、2022年4月より大学名を「社会構想大学院大学」へと名称変更する。昨今より重要性が増すコミュニケーションについて、今後は広報担当者にとどまらず経営企画やマーケティングの分野における国際的な通用性を担保していく。
サステナブルな社会を考える目的をより明確に
日本唯一の広報・情報の専門職大学院(独立大学院)として2017年4月に開学した社会情報大学院大学は、「広報・情報研究科」を設置し、企業や官公庁の広報担当者をはじめとするコミュニケーション領域の高度専門職業人養成に取り組んできた。2021年4月には、専門職業人養成を担う実務家教員の能力を底上げする必要性から「実務教育研究科」を設置。独立大学院として2つの研究科を擁しているのは同校が初めて。
開学5年前を迎えるなかで「人に何かを伝えるという点」では広報担当者にとどまらず、経営企画やマーケティング分野の人材が入学する事情があったという。
9月17日の会見で学長の吉國浩二氏は、「複雑さを増し大きな課題を抱える社会状況のなかで、どうサステナブルな新しい社会を変えていくのか。それをコミュニケーション活動のなかで実践していく、というのがもともとの目的です。(名称変更は)より鮮明、明確にしたものだと考えています」
また、「広報・情報の専門性は薄れたわけではなく、より幅広く研究、学習ができるようになります。社会へ還元させていくコミュニケーションの教育研究を行っていきたい」(社会情報大学院大学 学監 兼 実務教育研究科長 川山竜二氏)と。
なお、「社会構想大学院大学」への名称変更にあたっては、「広報・情報研究科」は「コミュニケーションデザイン研究科」へ変更、専攻・学位名も変更となる。「実務家教育研究科」に変更はない。
社会構想大学院大学
研究科
・コミュニケーションデザイン研究科
共生・共創に向けた広報・コミュニケーションの在り方を研究
・実務教育研究科
これからの教育の在り方、実務教育、教育と実社会の連関を研究
ロゴコンセプト
社会を構成するのは人であり、理想の社会は人と人とのコミュニケーションや教育によって形成されると私たちは考えています。漢字の「人」をイメージした2つの図形を組み合わせたロゴマークは、社会構想大学院大学の理念を明確に示すとともに、人間社会・構想を示す青色をベースとして希望・平和を示す黄色、哲学を示すグレーを織り交ぜることで理想の社会を表現したものです。(同校リリースより)