戦後の財閥解体を経て、新生・三菱商事が発足してから60年。福祉分野、環境保全、復興支援など、多岐に亘る分野で社会貢献を行ってきた三菱商事が、その節目となる年に、障がい者スポーツへの支援をさらに充実させるための新プロジェクト「DREAM AS ONE.~ともに一つになり、夢に向かって~」を立ち上げた。同社が見据える障がい者スポーツの未来とは――。
スポーツの楽しさを万人が共有するために
三菱商事ビルで行われた「DREAM AS ONE.」の説明会には、多くのメディア関係者が詰めかけた。代表取締役常務執行役員の廣田康人氏は冒頭の挨拶で、三菱商事が「継続すること」「社員が参加し汗をかくこと」をモットーに社会貢献活動を行ってきたと述べ、新プロジェクトを通じて「障がいを持つ人が一人でも多くスポーツの楽しさを味わい、健常者が一緒にその楽しさを共有できる社会を作りたい」と抱負を語った。
説明会では、「DREAM AS ONE.」が障がい者スポーツの裾野を広げるスポーツ教室の開催や、障がい者スポーツの理解度・認知度を高めるためのボランティア養成講座などを実施することが発表された。また、アテネパラリンピック男子マラソン金メダリストの高橋勇市氏をはじめ、プロジェクトのアンバサダーやサポーターによる座談会も行われ、障がい者スポーツの未来について活発な意見交換が行われた。
1970年代より幅広い障がい者支援活動を継続的に展開してきた三菱商事。今回新たにスタートする「DREAM AS ONE.」にも、「社会とともに歩む企業でありたい」という同社の理念とともに、スポーツの楽しさを万人が共有できる社会を率先して形成するという強い決意が感じられる。
“ファンラン”で障がい者スポーツを応援!
DREAM AS ONE. × スマイル アフリカ プロジェクト
2014年10月18日、東京・有明で「DREAM AS ONE.」とケニアの子どもたちにシューズを寄贈する「スマイル アフリカ プロジェクト」がコラボしたランニングイベントが開催された。
快晴の有明で開催されたランニングイベント。「親子ラン」や「3時間リレーマラソン」では、健常者と障がい者が一緒になって”ファンラン”を楽しむ姿が見られた。シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん、シドニーパラリンピック車いす800m銀メダリストの廣道純さん、車いすバスケットボール元日本代表の根木慎志さんらプロジェクトのサポーターも駆けつけ、応援テーマソングを歌うサラ・オレインさんのミニコンサートも盛り上がりを見せた。