近年、ゲリラ豪雨による都市の浸水被害を頻繁に目にするようになった。シャッターやドアなど建材を扱う文化シヤッターは、社会的課題を解決するべく2012年に止水事業に参入。開発された製品の性能に迫った。
ゲリラ豪雨の被害を軽減する”止水製品”とは
大雨が降った際、これまでは布袋に土を詰めた土嚢で浸水を防ぐことが多かった。だが、一つ20kg程度の土嚢を積み重ねるのはかなりの重労働。しかも時間がかかる。激しい増水時は10~30分の間に人的・物的被害が出ることもあることを考えると、食い止められないケースがあることも仕方がなかった。
そこで文化シヤッターは、”簡単かつスピード設置”をキーワードに止水製品を開発。軽量でコンパクトな簡易型止水シート「止めピタ」、軽い操作性と優れたコストパフォーマンスの止水ドア「アクアード」は、住宅や店舗、工場などでさっそく採用されている。
「防災」の重要性は、実際に被害に遭って実感できるもの。それが被害を拡大してしまう要因にもなり得るが、昨今のゲリラ豪雨による浸水被害は予想以上に多く、建物の管理者や企業も積極的に対策を行うようになっているという。
そんなニーズに応えられる製品が開発できるのも、同社の防災に対する意識の高さから。同社は展示会への出展などを通して、今後も浸水対策の重要性を提案していく。
危機管理産業展2014の「文化シヤッター」ブースを直撃!@東京ビッグサイト
危機管理産業展は、防災・減災からセキュリティ・テロ対策まで、国内外の危機管理に関する製品・技術・サービス・情報などを対象とした危機管理の総合展示会。止水事業を手掛ける文化シヤッターも出展し、実演を通して製品の軽い操作性と性能をアピールした。
見学者殺到の「止めピタ」止水実演
扉の裏側を見てみる
浸水はごくわずか!止水性能は抜群だ。
外した瞬間、崩れるように水が流れ込んできた。