民主党代表の海江田万里氏が、14日の衆院選総選挙で落選。小選挙区・東京1区で敗れ、比例でも復活できませんでした。
党代表の落選を受け、民主党では後任の選出が始まっています。候補に挙がっているのは、出馬に意欲的な細野豪志氏ほか、ほかから推されている岡田克也氏、前原誠司氏。
いずれも野党再編を強く押し進めていくようですが、その姿勢は微妙に異なっているようです。
ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
Q.党の代表が落選することがあるなんてびっくりしました。後任候補に挙がっている細野氏、岡田氏、前原氏はどんな人物ですか? 野党が強くなるためにはどんな人が選ばれるのがいいのでしょうか?
A.3人の中で誰かを選ぶなら、間違いなく細野さん。先の2人は代表経験者。後者はもういいよ。どんだけ民主党に人がいないんだ!という感じ。
岡田さんは超堅物。良く言えば真面目。悪く言えば、融通が利かない堅い人で面白味がない。旧田中派出身なので、自民党の金権政治もよく知っていて、そこから離党したから理念は高いと思うけど……。
前原さんは、会えばソフトで腰の低い人。民主党の中では保守派で、自民党のタカ派よりも右寄り。安倍首相とは安全保障の価値観など共有できるのでは?
細野さんは一番若く、巨大与党に対峙するなら、こういう若い人で世代交代を印象づけ、選挙にも強い人を据えないと、今回(落選して辞任)のようなことになる。
いずれにしても、「昔の名前で出ています」的な人であれば、万年野党だね。
Q.野党のなかで政策は一致してませんよね? ずっとやってますが、野党再編って結局、何をどうすることなんですか?
A.厳しいこと言えば、あれだけ負けておいて、偉そうなこと言ってんなって話。
政策を偉そうに語ったところで、結局国民に受け入れられなかったんだから、一から構築しろと言いたい。
政策が一致しないとか言うのは、もっと議席を取ってからだろ。大体、今回の選挙にしても、準備ができてないなんて野党としての怠慢だ。負けた次の日から粛々と政策を訴えて、政権交代するための準備をするのが野党の役割だろ。
アタフタして、与党にしてやられて、本当に情けない。小異を捨てて大同につかないと、10年経っても交代できないよ。(佐藤尊徳)
[参考:「海江田氏が辞任表明 代表戦『野党再編』が焦点 民主、細野・岡田氏ら浮上」(日経新聞4面 2014年12月16日)]
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