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自動車メーカー・ホンダ製のジェット機発進 技術力の信頼回復狙う

2015.04.24

技術・科学

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 自動車メーカーとして知られるホンダは、7人乗りビジネスジェット機「ホンダジェット」を国内で初公開しました。ホンダジェットは国土が広いアメリカやブラジル、中国などを中心に需要が広がる、企業や富裕層向け小型機で、ホンダはジェット機事業を2輪車、農機、4輪車に続く”第4の経営の柱”とする考えです。

 ホンダがジェット機開発に手を伸ばしたのは1986年。約30年をかけて完成したホンダジェットは、一般的には外部調達されるエンジンを独自開発し、主翼の上に配置するなど常識破り。燃費性能も競合メーカーの機体より1割高い。

 ホンダはタカタ製エアバッグや乗用車などでリコールを繰り返していて、2014年度の営業利益は前年比4%減の見通しですが、航空機事業による”技術のホンダ”復権の期待がかかります

ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説

Qホンダジェットのメインターゲットは国土が広い国の富裕層です。国内でこれだけの一般公開を行う理由は何ですか?

A広告宣伝じゃないの?

 国産旅客機MRJ(三菱重工製の国産ジェット)もだけど、ボンバルディアなどの先行者が寡占している事業に入るのは大変。でも、リコール問題などで傷ついた信頼を回復させるために、陸上の車だけでなく、空でもエンジンが使えることをPRすれば、その技術力に信頼度が増すと考えても不思議じゃない

 ホンダジェットが直接売れなくても、ジェットのPR効果で本業の自動車販売が上向けばいいんじゃない?


Q数日前にリニアが最高時速600kmを突破して記録を塗り替えるなど、交通関連のニュースが続きますが、日本には鉄道と航空のどちらが適しているのでしょうか?

Aそれは利用者が決めることじゃない?

 価格と利便性で考えればいい。近いところに行く場合は、空港までの時間も含めて考えると、陸上交通の方が有利になることがほとんど。でも、札幌から福岡に行くのなら、断然航空交通の方が時間も節約できる。

 ドアツードアでどちらが早く、また安く行けるか、だけだと思う。飛行機がいらない、というほど狭い国土ではないけど、どこに行くのでも飛行機が必要、というほど莫大に広くもない。コストの問題もあるし、どちらが有利とかは言えないと思う。
(佐藤尊徳)

[参考:「ホンダジェット 上昇の糧に 第4の収益源めざす」(日経新聞朝刊15面 2015年4月24日)]

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政経電論せいけいでんろん

「政経電論」の編集部です。佐藤尊徳(そんとく)編集長の下、若い世代に向けて政治・経済・社会問題を発信しています。イノベーションや働き方改革、北欧型の社会保障、国防、原発、クジラ等に注目中。

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