労働者派遣法改正で見えてきた~多様な働き方で自分らしく働く<パソナ>

2016.1.12

企業

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社会からの関心も高い「派遣」という働き方。非正規雇用の代表格と思われがちだが、実際には全労働者の約4割を占める非正規雇用者のうち、約6%の134万人(※) しかいない。派遣社員として専門職に就きキャリアアップをしている人や、育児・介護との両立を図るために自ら選択している人も多い。総合人材サービス大手のパソナに、派遣労働市場の実状を聞いた。

総務省統計局・労働力調査 平成27年11月分

誤解されがちな「派遣」のイメージ

2015年9月に施行された労働者派遣法改正法は、派遣労働者(以降、派遣社員)のより一層のキャリアアップと雇用の安定を目的に改正された。しかし一方では、派遣での働き方はあくまで臨時的・一時的なものという原則に立っているため、派遣社員の中には働き方を変えざるを得ない人も今後出てくることが予想される。

果たして誰もが正規雇用を望んでいるのだろうか? 長年にわたって派遣社員のキャリア形成支援に取り組んできたパソナ・石田正則取締役専務執行役員は言う。

「パソナでは従来より、派遣社員の方々へ将来のキャリア形成を支援するキャリアコンサルティングや教育研修はもちろん、イキイキと働くことができるよう健康診断や多様な福利厚生サービスを提供しています」

改正法でも、派遣会社に「キャリア形成支援制度」が義務化された。一方で、正規雇用(いわゆる正社員)に対してこういったキャリアップの”制度”は法律では定められておらず、各企業に委ねられている。パソナの派遣社員のようにいつでもプロのキャリアコンサルティングが受けられるという環境は珍しいだろう。

キャリアコンサルティングイメージ

パソナ社屋

仕事が変わる、自分も変わる

「ICTやAIの進化に合わせて、専門的な知識と技術を有する人材への需要は高まり、オフィス内で人が担う役割も変わってきています。大事なのは、雇用形態に関係なく求められる能力を常に磨き、キャリアの幅を広げながら、仕事の選択肢を増やしていくことです」

パソナは社会の変化に合わせて、経理、貿易、金融、ITなどの専門分野への人材育成プログラムを充実させるなど、派遣で働く人たちに向けたキャリア形成支援を拡充。また、育児をしながら働く女性や、子育てが落ち着き復職したい女性への支援も積極的に行っている。

正社員と派遣社員が大きく異なるのは、正社員が会社の人事部に委ねている人事権を、派遣社員は自らが持っていること。そのため、どこでどう働くかは自分で決めることが可能だ。パソナで働く派遣社員は、キャリアコンサルティングを希望している人を含めてキャリア志向は約7割、ライフ志向は3割だという。

「これからも働く方々が豊かな人生設計を描けるよう、キャリア創りのお手伝いしてまいります」

»パソナのキャリアコンサルティング