政経電論〈政治・経済を武器にする“解説”メディア〉

技術・IT

先行メーカー日産に直接聞いてみた 電気自動車 ウワサの真相

電子雑誌「政経電論」第10号掲載
2015年05月11日
読了時間: 06分13秒

「環境に優しい」「電費(燃費)が良い」など注目を浴びる電気自動車(EV)。しかし、航続距離が短いなどのデメリットも聞かれる。実際のところ、EVはどこが良くて、どこが弱点なのか――。先行メーカーの日産自動車に聞いた。

日産自動車は、2010年12月に、世界に先駆けて量産型EV「リーフ」を発売した。リーフは現在までに国内だけで5万2000台、グローバルで17万台を売り上げている。また、2014年10月には商用EVの「e-NV200」を発売。EV普及促進のため、急速充電器を定額で使い放題にしたり、リーフのユーザーは日産レンタカーを年間3日まで7割引で利用できるようにしたりと、ユニークなサービスも提供中。「友人とのスキー旅行などの場合、家族以外をEVに乗せて遠出すると、充電中待たせることになるので気が引ける。そんなときはレンタカーで」(日産の担当者)といった利用シーンを想定している。

<ウワサ>走れる距離が短いっていうけど?
<ANSWER>ガソリン車よりは......。でも、日常使いには十分ですよ!

 EVの欠点としてよく挙げられるのが、フル充電で走れる最長距離(航続距離)が短いこと。ガソリン車では満タン時500km程度はザラ。EVは現在200km前後で、ガソリン車に劣るのは確かだ。

 しかし、「毎日の走行距離が100kmを超える人は少数派。日常使いにはまったく支障がない。遠出の際も、途中で充電できる」(日産の担当者。以下、引用は同じ)。約30分で80%充電できる急速充電器の設置数が、2015年9月末までに全国6000台に達する見込み。また、電池の改良や車両の軽量化など、航続距離を延ばす研究も進んでいる。

<ウワサ>充電がめんどくさいよね?
<ANSWER>"家"で寝ている間にできます。外での充電も今後もっと便利に。

 EVユーザーの多くは、日々の充電を自宅の普通充電器(約8時間で100%充電)で行う。「夜眠る前に充電コネクターを挿して、朝になったら抜く簡単操作。電気代も、リーフを夜間電力でフル充電した場合で約300円と安い」。

 外出先での充電も、今後ますます便利になる。日産は全国の店舗に急速充電器を1600台設置しているが、今後は需要の多い店舗に2台目、3台目を設置予定。経済産業省も補助金を用意しており、"欲しい場所にない""混んでいる"といった不便が解消された充電インフラ網が「2015年上期中にもほぼ整う」という。

<ウワサ>でも、お高いんでしょう?

記事に関する意見・疑問はコチラ

コメントガイドライン »

最新の関連記事

最新号 Headline