超映像美!新たな進化を遂げた映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』

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超映像美!新たな進化を遂げた映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』

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1984年に週刊少年ジャンプで連載が開始されて以来、世代を超えて愛され続けてきた漫画『DRAGON BALL』。1986年からはアニメシリーズ『ドラゴンボール』もスタートし、映画も計20作が制作されてきた。その最新作となるのが、6月11日公開予定の『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』だ。前々作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』、前作の『ドラゴンボール超 ブロリー』に続いて、今作も原作者・鳥山明がキャラクターデザインと脚本を担当。本作の魅力はそこだけにとどまらず、鳥山明が唸ったという劇的に進化した映像表現も注目されている。

拡大し続ける「DB」伝説

まずは簡単に『ドラゴンボール』の歴史をおさらいしておこう。37年以上の歴史を誇る『ドラゴンボール』だが、原作は1995年に人気絶頂のまま連載を終了。アニメシリーズは『ドラゴンボール』『ドラゴンボールZ』で原作の最終話まで描いた後、アニメオリジナルのストーリーが描かれた『ドラゴンボールGT』が1996年から1997年まで放送された。その後もデジタルリマスターを施し、ストーリーを原作の構成に近づけて再構築した『ドラゴンボール改』などがあったが、完全新作という意味では1997年以後は途絶え、劇場版も1996年を最後に一旦打ち止めとなり第1期が終了した。

過去作品で暴れまくった本シリーズの主人公・孫悟空は、本作では悟飯にその立場を譲る

以後の新作発表はないものかとも思われたが、2013年に映画『ドラゴンボールZ 神と神』で劇場版第2期がスタート。この作品はこれまで劇場版にかかわることはほぼなかった原作者・鳥山明が脚本段階から深くかかわったことも話題を呼び、全世界で54億円の興業収入を記録。

さらに2015年、鳥山明がストーリー原案を手がけたアニメシリーズ『ドラゴンボール超』も始まり、完全復活を果たした。そして、前々作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』では全世界興行収入79億円、前作の映画『ドラゴンボール超 ブロリー』では劇場版作品歴代最高のヒットとなる全世界興行収入135億円を突破。その勢いはさらに増している。

悟空の両親の物語が初アニメ化! 原作ファンを歓喜させる『ドラゴンボール超 ブロリー』

2018.12.7

オールドファンも胸熱!? あの“レッドリボン軍”がまさかの復活!

そのような追い風ムードのなか、今作でフォーカスされるのは主人公・孫悟空の息子である孫悟飯と悟飯の師匠でもあるピッコロの2人。新たな脅威を前に、師弟の絆が描かれ、超絶バトルが繰り広げられるという。そして、その新たな脅威というのが、オールドファンには懐かしい「レッドリボン軍」!

本作でお披露目される新たな姿「ピッコロ(潜在能力解放)」
最強とされるアルティメットを超える悟飯の姿が見られるとの噂も
[右]ガンマ1号(声:神谷浩史)。Dr.ヘドが生み出した新たな人造人間の1号機。忠誠心が強く、冷静沈着な性格 [左]ガンマ2号(声:宮野真守)。新たな人造人間の2号機。ややノリが軽く、ガンマ1号にたしなめられることも
マゼンタ(中央)は現レッドリボン軍の表向きの顔であるレッド製薬の社長。軍再建のため、Dr.ヘドに接触を図る

レッドリボン軍は原作初期に登場した“世界最悪の軍隊”で、数々の兵器や人造人間を作りだし、世界征服を狙っていたが、少年時代の悟空が壊滅させたという過去がある。その後も軍の科学者だったDr.ゲロが新たな人造人間たちを製造。やがて究極の人造人間セルを生み出してしまう「人造人間・セル編」が原作後期に描かれている。

今作では数十年の時を経て、レッドリボン軍の後継者・マゼンタと天才科学者Dr.ヘドが手を組み、新たな人造人間「ガンマ1号&ガンマ2号」を生み出す……というストーリーだ。さらに登場人物には悟空やベジータ、ブルマ、クリリンといったおなじみの面々はもちろん破壊神・ビルス、その付き人の天使・ウイスなど第2期からのキャラクター、さらに前作の『ブロリー』で比類なき強さを見せつけたサイヤ人・ブロリーも再び登場するなどオールスターキャラクターが総集結。最後に誰が勝利するのか、予測不能の物語と超ド迫力バトルが繰り広げられる。

レッドリボン軍の登場は、かつての「セル編」を思い起こさせる

第2期からのファンはもちろん、原作を知るオールドファンならば、過去とのつながりも感じさせる胸熱なストーリー展開になることは必至だ。

鳥山明も唸った映像表現とは?

ストーリーにも期待が高まるが、本作に魅力はそこだけにとどまらない。それは劇的に進化した映像表現だ。最新の技術によってキャラクターの描写を限りなく原作テイストに近づけつつ、よりダイナミックなカメラワークやスピード感のある動きを実現。製作陣の思い描く熱いバトルがかつてない迫力と映像美で描かれている。

その出来映えは鳥山明が劇場版制作発表時のコメントで「今回も僕がストーリーやセリフ、デザインの一部を書いていますが、そんなことより今回は特に動画のクオリティがすごいです!」と太鼓判を押すほど。さらに悟空、悟飯、悟天の一人3役を務めるレジェンド声優・野沢雅子も「今までの映画ももちろんとってもよかったけれど、今作は“世界的に”最高なんです!!」と絶賛しており、長年『ドラゴンボール』にかかわってきた重鎮たちの間でも本作は特別なものとして受け止められているようだ。

2Dの雰囲気を損なわない3Dアニメーションが素晴らしい

鳥山明“渾身”の一作!

今作の原作・脚本・キャラクターデザインは鳥山明。鳥山がシナリオを単独で手がけるのは前々作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』、前作の『ドラゴンボール超 ブロリー』に続いて3作目となる。今作に対して、鳥山は「内容は、絶対に楽しんでいただけるはずです!」と自信を見せており、公式サイトなどでも銘打たれているように鳥山明“渾身”の一作ともいえる仕上がりになっている。ぜひ、巨大な映画スクリーンで歴代劇場版最高峰のバトルアクションエンタテインメントを“体感”してもらいたい。

『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』

劇場公開:2022年6月11日

原作・脚本・キャラクターデザイン 鳥山 明

監督:児玉徹郎 作画監督:久保田誓 音楽:佐藤直紀 美術監督:須江信人 色彩設計:永井留美子 CGディレクター:鄭 載薫

声の出演:野沢雅子、古川登志夫、久川 綾、堀川りょう、田中真弓、草尾 毅、皆口裕子、入野自由、神谷浩史、宮野真守、ボルケーノ太田、竹内良太

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【ストーリー】かつて悟空により壊滅した悪の組織「レッドリボン軍」。だがその遺志は生きていた。復活した彼らは、新たな人造人間「ガンマ1号&ガンマ2号」を誕生させ、復讐へと動き始める。不穏な動きをいち早く察知したピッコロはレッドリボン軍基地へと潜入するが、そこでまさかの“最凶兵器”の存在を知るのだった……。パンをさらわれ基地へとおびき出された悟飯も参戦し、かつてない超絶バトルが始まる。果たして死闘の行方は!?   そして、地球の運命は!?

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』予告PART2(4.22)