陸上自衛隊の情報部隊「別班」がにわかに注目を浴びている。「別班」は陸上幕僚監部運用支援・情報部に存在する秘密部隊として2013年に報道され、その後、国会答弁にも登場、当時の政府によってその存在を否定されている。「秘密」「非公然」の扱いに色めき立つが、世界では軍や治安組織が諜報活動を行うのは当たり前。…
軍事的中立だった北欧のフィンランド、スウェーデン両国はロシアのウクライナ侵攻に危機感を募らせ、2022年5月18日ついに NATO(北大西洋条約機構)への加盟を正式に申請、早ければ同年秋にも実現する。人口だけを見ればどちらも小国に過ぎないが、いざ軍事力の中身は欧州でも指折りだ。 ロシアと1300km…
2019年にブレグジットとしてEUからの脱退を果たしたイギリスは、古くは大英帝国として多くの植民地を増やし、19~20世紀初頭をピークに世界の覇権を握った。第1次世界大戦を機に植民地体制は衰退するが、その後、自治権を有する「英連邦」「イギリス連邦」へと形を変え、そのレガシーは今も生きている。中国・ロ…
中米のニカラグアは昨年12月9日に、これまで国交のあった台湾と断交、中国との国交回復に舵を切った。中国は以前からこの地で“第2パナマ運河”と呼ばれる巨大運河を建設する野望を抱いており、中米を“裏庭”と見なすアメリカにとっては世界戦略上非常に悩ましい。 アメリカへの当てつけ 台湾断交は2021年11月…
2022年2月24日にロシアのプーチン大統領がウクライナへの全面侵攻を強行して2カ月が過ぎ、当初の予想に反しゼレンスキー大統領率いるウクライナの軍・国民の徹底抗戦でロシア軍は大苦戦し進撃は停滞。ウクライナの首都キーウの攻略は困難と悟ったのか、プーチン氏は3月下旬に「目標の第1段階を達成」と宣言し、ウ…
ロシアによるウクライナ侵攻で、弱体化を噂されていたNATOのブランドは逆に大きく高まった。しかし、西側と本格的に協調し始めた周辺国に対し、ロシアは黙って見過ごすようなことはしないだろう。 高まるNATOのブランド力 ロシア・プーチン大統領は、自らの勢力圏内と見ていたウクライナが、宿敵・NATO(北大…
ロシア・ウクライナ戦争は戦闘の激化・長期化の様相を見せるが、一方でロシア、ウクライナ両国は停戦に向けた協議を継続し“落としどころ”を模索。侵略の手を緩めないロシアは絶対条件として「非武装・中立」を主張、一部報道によればスウェーデンやオーストリアのような中立国の体制を想定しているともいわれ、また、“軍…
誰もが平和を望んでいる。戦争など無いに越したことはない。ロシアによるウクライナへの侵攻から約半月がたち、国連をはじめとする世界はロシアへの制裁を強め、停戦を模索する。ただ、ロシアの侵攻をウクライナ軍の反撃によって食い止めている事実もある。当然、他国からの武器の供与によるところも大きい。戦況が進むに従…
2022年2月24日、ロシア・プーチン大統領はウクライナへの全面侵攻に踏み切り、弾道ミサイルと戦車部隊を使って隣国に雪崩れ込んだ。19世紀を彷彿させるような前近代的な侵略行為に国際社会は驚きを隠せないが、またしても「親ロシア派」と呼ばれるアイテムがプーチンの侵略行為の“口実”と“先兵”となった。 文…
「ウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加盟など許さない」とロシアのプーチン大統領は西側を恫喝、ウクライナを包囲するようにロシア軍15万人を配置して威嚇を展開。東西対立が激しかった冷戦時代でさえも、旧ソ連が追加の大軍を東西ドイツ国境へと動かすという例は極めてまれ(両陣営はすでに最前線に大部隊を張り…
米英豪による対中国軍事同盟「AUKUS(オーカス)」により、オーストラリアも原子力潜水艦を導入することになった。南シナ海だけでなく南太平洋にも触手を伸ばす近年の中国の動きは憂慮すべきで、通常のディーゼルエンジン型では対応に不足が出るだろうというわけだ。その点、中国とは海を挟んで隣に位置する日本は原潜…
カーボンニュートラル(CO2の排出量と同等のCO2量を別の場所で削減・吸収、プラス・マイナス・ゼロにする発想)を実現するにあたり、水素(H)を燃料として利用できればエネルギー資源調達のリスク回避にもなるし、脱炭素の芽も大きい。しかし、現状ではコストが高いために自国生産だけで賄うのは難しく、まずは海外…