編集長ブログ

安倍総裁3選

2018.09.21

政治

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本日安倍総裁の3選が決まった。これは予想通り。石破派以外の全派閥(参院竹下派以外)が安倍総理支持を表明していたし、現職との一騎打ちでは分が悪い。

僕は安倍総理との交流で、個人的には安倍シンパだ。

しかし、一政治ウォッチャーとして、今後の流れを予想してみたい。

国会議員票は別にして、党員票は石破氏と僅差になった。

これは僕の予想通り。一騎打ちだと、批判票も含めて、石破氏に流れるだろうと思ったからだ。石破氏支持、というよりも、長期政権の弊害を危惧する民意が一定層いる。それに日本の国民性からも判官贔屓があるので、全派閥が支持する現職ではなく石破氏に票は流れる。安倍陣営にとっては誤算だったろう。だって、民意と国会議員の乖離が証明されてしまったのだから。

とはいえ、日本は間接民主主義だから、正式なルールにのっとり首相に選任されたことに変わりはない。

問題がなければ、この先3年間は総理の座に就くことになる。しかし、終わりが決まったことで、本日からポスト安倍の争いが始まるだろう。

先ずは、内閣改造、党役員人事が最重要課題だ。論功行賞を求める議員がほとんどだろうが、これだけの議員に支持されたら、全員に満足いくポストを配るのは難しい。これを全体最適に持っていき、国民に「お友達内閣」と思われないようにしないといけない。

個人的に興味を持っているのは、石破氏支持を表明した小泉進次郎氏の処遇だ。派閥の領袖でもなく主要ポストに就いているわけでもないのに、これだけ注目を集める(国民的人気のある)小泉氏をどのようなポストに就けるのか、もしくはそれを本人が受けるのか、というのは大きな関心事だ。

石破派を徹底的に干すのか、一定層処遇するのかなど、頭を悩ますことだろう。

それと、任期が決まったのだから、総理の言い続けてきた憲法改正に関しては、絶対にやり遂げて欲しい課題だ。そうでなければ、3選の意味がないとさえ思う。ただ地位に恋々として、内規を変えてまで長期政権を目指したとしか思えない。個人的には改憲に関してはそこまでのこだわりはないのだが、改憲を言い続けてきた政治家として、結果はともかくとして、国民投票にまでは持って行ってもらいたい。公明党が反対したとしてもだ。勝負は来年の参議院選挙までだと思う。与党で三分の二を失う可能性が高いと思うから。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
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