編集長ブログ

1億5千万円は誰の指示?

2021.05.18

政治

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公職選挙法違反で有罪が確定した河井案里前参議院議員陣営に1億5千万円が振り込まれた件で、二階幹事長が関与を否定。当時の選対委員長(甘利明氏)が広島の選挙に関わった、と暗に責任を回避。

甘利氏は真っ向から、資金の振り込みに関しては否定した。僕らの常識では、選挙権と党の金は幹事長が握っている。幹事長が知らぬ存ぜぬ、というのは俄かには信じがたい。

当時、この入金が報道された時、細田派(安倍前首相の派閥)の下村博文氏は、「このような巨額な額の振り込みは自分たちの常識では想像できない。幹事長か総裁の判断ということ。そういうレベルだ」と語っている。

まあ、うやむやにして終わらせるのだろうが、お金に色はないとは言っても、それが買収資金の原資になったということは想像に難くない。政権政党として、透明性を確保できないとなると、これはちと問題ではないか。

それもそうなのだが、看過できないことが一つ。二階幹事長の側近の林幹夫幹事長代理が「根掘り葉掘り踏み込まないでもらいたい」と発言した。いやいや、記者は根掘り葉掘り踏み込むもの。それが公人というものだ。自分たちに都合の悪いことは踏み込むな、では国民の信頼は得られない。大きな問題だ。

 

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
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