×

編集長ブログ

税制大綱決まる

2017.12.14

政治

0コメント

来年度の税制改正の骨格が決まった。

社会保障費の増大など、支出は膨らむ一方、政府はやり繰りに四苦八苦している。

サラリーマンの給与控除が減額され、年収850万円以上の人は増税になる。

元々、800万円以上のサラリーマン(フリーランスや自営業は減税)が増税対象だったが、これも、公明党への配慮から850万円以上になった。

この線引きがよくわからない。
849万円以下は高所得者ではなく、850万円以上が高額所得者、ということらしい。

こういう、わけのわからない決め事にはいつも納得がいかない。

なぜ、800万円でなく850万円なのか。

根拠が全く意味不明。

確かにどこかで線引きは必要だとは思うが、やるなら、累進で全国民増税にすべきだろう。

高額所得者だけ狙い撃ち、というのでは、努力して稼ぐ気力もなくなるというものだ。
(因みに、僕はそんなに高額所得者ではない。このように自慢気に言うことも、恥ずかしい感じもするが。もっと頑張って高額所得者になれよ、自分、と思っている)

以前、政府の税調会長だった石弘光先生に、

「税は受益者負担で、公平性が担保されなければおかしくないですか?」
と聞いたら、
「佐藤さん、その通り。だけど、税は政治だから、、、」
と嘆いていた。

学術的にはその通りなのだが、政治は取りやすいところ(批判が少ないところ)から取るのが常なのだと。

いつになっても、変わらないのが政治か、、、

前のページ

政治は特に結果が全て

次のページ

村上ファンドの金融授業

政経電論の新着記事

  • 岸田外交は何を成し遂げたか

    2024.10.21

  • 今こそ求められる「社会教育士」、社会構想大学院大学が新講座を開設

    2024.10.1

  • 中国軍機による領空侵犯

    2024.9.28

  • 90周年を迎えたニッカウヰスキーのこれからの挑戦と課題、そしてパイオニア精神とは【爲定一智×佐藤尊徳】

    2024.8.21

  • 「BOOK MARKET 2024」で見た、出版不況の中でも奮闘する出版社たちの“火花”

    2024.8.7

佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

新着記事︎

  • 女性局フランスへ

    2023.08.04

  • シーリング効果

    2022.12.07

  • ロシア産原油輸入に上限価格設定

    2022.12.05

  • 記事一覧へ

カテゴリー

RSSフィード