編集長ブログ

コブに飛ばされる

2018.01.09

日常

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スキーを始めたのは20歳の頃。バブルの時代、株や不動産が上がり続け、今考えれば異常な時代。

原田知世主演の「私をスキーに連れてって」が大ヒットして、スキー人口がピークになった。週末ともなれば、リフト30分待ちなど当たり前。ゲレンデはサングラスをかけたスキーヤー(サングラスだと風が横から入って滑りにくい。完全にファッション)たちでごった返した。スノーボーダーはほとんどいない。

大学サークルでは必ずと言っていいほど、スキー合宿(とは言ってもナンパなものだが)がついていた。僕もその中の一人か。銀ラメのスキーウェア(今なら、恥ずかしくて着れないが)を身に着け、上手くなってモテたい、くらいの気持ちで続けていたのだろう。

社会人になり、多忙を極める秘書稼業についたので、なかなかスキーには行けなくなってきた。ブームも去り、段々とスキー人口も減ってきたし、潰れるスキー場も出てきた。

仕事もようやくペースが掴めるようになってきて、秘書の後輩を連れてスキーに行くことにした。後輩君は運動神経抜群、だが、「寒いときにどうして寒い場所に行かないといけないの?」と雪山に行っても一人温泉に入る奴だった。

それを何とか説き伏せ(自分が誰か一緒に行く人を作りたかっただけなのだが)温泉付きの草津国際スキー場で彼は初デビュー。転び続け、お尻に青タンができたくらいだから、もう二度と行かないかな?と思ったら、彼ははまった。

しかし、僕の思惑とは別に、コブにはまった。運動神経は抜群にいいので、めきめき上達した。一緒に行く人がいないので、仕方なくこちらもコブに入ってみる。今まで、きれいに滑れればそれで良く、コブにわざわざ入ることなどなかったので、飛ばされまくる。しかも、こちとら30過ぎからコブを始めたので、恐怖心が先に立つし、基本など全くできていない。しかし、教えた方が下手ではこちらのプライドと沽券にかかわる。

ここから僕のコブとの格闘は始まる。

もう彼とは10年以上も一緒にスキーに行っていない。

しかし、50になった今でも僕はコブにはまっている。今年の初滑りはかぐらだった。ファミリーが集うようなスキー場はコブがないから、近辺では限られてくる。やっぱり左のターンが上手くできない。さて、もうあきらめるか、それとも上達を目指すか悩みどころだ。明日も続きを書こうと思う。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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