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編集長ブログ

また日大の話題で恐縮ですが

2018.05.30

社会

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昨日関東学連の処分が発表された。

強い世論の風を受けてもあってだろうが、日大アメフト部の指導者たちに厳しい処分が下された。

内田前監督や井上前コーチの発言を虚偽と断定し、宮川選手の言葉を信じる内容になっている。

それが真実かどうかわからない、という向きもあるようだが、裁判でも、検察と弁護側の主張が食い違うことは多々あり、それを裁判官が判断する。関東学連を裁判所と見立てれば、問題はない。彼らが状況証拠をくみ上げて、そう判断したのだから、周りがとやかく言うまでもないだろう。日大側が不服であれば異議申し立てをするか、関東学連から脱退すれば宜しい。

まあ、異議申し立てなどしたら世間から猛反発を受けて、更に日大は窮地に立たされるだろうが。

逆に異議を申し立てずに、それでもなお、大学側の常務理事として内田氏を残すとなると、これもまた世間は黙ってないだろうな。そんな奴を教育機関の指導部に置くなんて、ということで。さて、どうなるかこれは見ものだ。

どこまでも、内田氏(田中理事長まで責任論がいかないように)を守っておきたい思惑が、随所に見られていたからね。

ところで、当のアメフト部も声明文を発表したけど、僕はなんか肩透かしを受けた。

その実力者の内田氏がまだ大学の実質ナンバー2として残っている状況から、事の真相を発表できなかったのかもしれないが、それで、また試合をしたい、というのは虫がいいような気がしてる。

確かに、最大限の表現で、「指導部の言いなり、当該選手を守れなかった反省、暗に指導部の刷新」を掲げているが、公には事の真相を発表できないだけの力が加わっている、としか思えない。

盲目的に「何を」言いなりになって反省するのか、それを明らかにしなければ、いくら従属的な立場とは言え、問題を起こした組織体なのだから、世間に許しを請うのは間違っているのではないか。

これから、調査機関などに最大限協力する、という言葉もあるので、公には言えないが、キチンと事実を話します、ということだと期待したい。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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