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編集長ブログ

目黒の虐待死に思うこと

2018.06.07

社会

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「ママとパパにいわれなくってもしっかりとじぶんからもっともっときょうよりかあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします

ほんとうにおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできてなかったこと これまでまいにちやってきたことをなおす これまでどんだけあほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだから やめるから もうぜったいぜったいやらないからね ぜったいやくそくします」

5歳の女の子が亡くなる前に、大学ノートに書いた文字。

朝4時に自ら目覚ましをセットして、ひらがなの練習をさせされていたとの報道。

これをみて、胸が痛まない人がいたら、人としておかしいと僕は思う。

実の子を見殺しにした母親、虐待をし続けた義理の父親については、SNS等のコメントからも、世間の怒りや悲しみは、僕がここで言わなくてもいいだろう。

目黒区に転居する前に、結愛ちゃん(亡くなった子供)は、香川県の児童相談所に二度保護された。

傷害罪で起訴された船戸雄大(義理の父親)容疑者は、保護者責任者遺棄致死の疑いで再逮捕(母親も同容疑で逮捕)されたが、僕からみれば殺人罪でもおかしくない。現行法では殺意があったとは認められず、無理なのは分かっているが、感情的にはそうなる。

それよりも、このような事件が後を絶たないが、児童相談所では、こんなひどい親に子供を返さなければいけないのだろうか。二度の保護で、県警も二回雄大容疑者を傷害容疑で書類送検している(不起訴)にも関わらず、である。

一度ならず二度もそのような疑いがあったのに、どうして、と悔やんでも悔やみきれないだろう。

児相の職員の数の問題や、現行法での限界もあるにはあるのだろうが、それならば法律を変えればいい。そのために国会があるのではないか。人が足りないなら、足りるように予算を付ければいい。そう簡単ではないのは、僕だってこの仕事をしているから知っている。

国家は国民の財産と安全を守る義務がある。重要法案(と呼ばれるもの)も確かに大事なのだろう。しかし、このような痛ましい事件を二度と起こさないように、何が足りなかったのか、どうすればいいのか、早急に議論する必要がある。

最後に、もし天国があるなら、結愛ちゃんは、お腹いっぱいご飯を食べて、みんなに愛されていることを心から願う次第だ。

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ほんとにとりとめもない独り言

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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