編集長ブログ

通常国会閉幕

2018.07.21

政治

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なんだかなぁ、という感じだ。

昨日で実質国会が閉幕した。結局IR法や、働き方改革、など重要法案を通すために、議論を尽くしたというアリバイ作りで延ばしただけだった。

おまけに、公選法を改悪して、参議院の定数を6も増やした。これは党利党略の暴挙だ。自民党の衆議院議員の中からも、相当数の異論の声を聞いたが、結局通ってしまった。こんなアホな法案を通して、次回の参議院選挙で与党が勝つようなことがあるなら、有権者もその程度だと思わざるを得ない。逆に、僕の感覚が大きくずれているということの証左か。それは、次の参議院選挙で結果が出る。野党がどこまで、どん底のさらに下まで落ちてしまった信頼を回復できるかにもかかっているが。

閑話休題。

こんな全て深まりもしない議論をして結局採決するのなら、時間も掛けずに強行採決すれば良かったのに、と思ってしまう。

僕は、IR法案も、働き方改革法案も、特に反対という訳ではない。中でもIR法案については、ギャンブル依存症対策に焦点が当たり、入場料を課す、入場回数の制限など、くだらない議論に終始した。そもそも、何のためにカジノを含むリゾート地を作るのか、国益のために必要なのか、そういうものがほとんど報道されなかった。今は通ってしまったIR法について、グダグダ言っても仕方がないのだが、野党も大局的な話ができないもんかね。

モリカケに関しては、最後はうやむやにして終ってしまった。与党の時間引き伸ばしで、結局逃げ切った感がある。それでも内閣支持率が微増しているということは、それ以外には選択肢がない、というあきらめのようなものを感じる。

これからは、9月の自民党総裁選一色になるだろう。日本国総理大臣を決める選挙なのだから、せめて、複数の候補者が出て来て、しっかりとした議論をしてもらいたい。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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