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編集長ブログ

トランプ大統領、INF(中距離核)全廃条約から離脱表明

2018.10.22

政治

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僕は破天荒な大統領が登場するから、面白いことになるかもしれない、と淡い期待を抱いていた。しかし、それはやはり間違いだった。

多くの専門家たちが危惧していたように、本当に身勝手で傲慢な振る舞いだと言わざるを得ない。

米中の貿易戦争もそうだが、先ずは粘り強く相手方と交渉するのが外交の基本だろう。

確かに、ロシアはミサイル開発を行ってきたので、条約違反だったのかもしれない。だからと言って、駄々っ子のように、だったら俺も約束破るわ、というのは世界最強国のやることかね。

政治には継続性も必要だ。TPPもしかりだが、前政権から受け継いできたものを簡単に翻し、自国に都合のいいように持っていこうとする。長期的には自国の首を絞めることになりかねなくても、近視眼的にやりたいように振る舞う。

アメリカは超大国で、世界の模範となるべき存在だったはず。ロシアや中国にそれは担えない。独裁者たちが権力を握り、民主主義の国とは到底言えないから。だからと言って、同じように自分が独裁者のようになって、なんでもかんでもやっていいはずがない。

これでは世界の秩序は保たれないし、オバマ大統領が進めてきた軍縮の流れは大きく逆光することになる。

経済的にも、安全保障上も、トランプ氏は世界の最大のリスク要因になってきた。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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