サウジアラビアと北朝鮮はそんなに違うか?
2018.10.25
経済
0コメントサウジアラビア政府を批判していたカショギ記者が殺害された。
政権の関与は無かったと言うが、殺害されたことは認めた。
関与があった証拠もないが、これだけ大掛かりに、しかも他国の領土内(総領事館は治外法権)で起きたことなので、サウジ政府の言い分を信じる人がどれだけいるか。
と言うのも、この国は王族が統治する民主主義の国でもなければ、言論統制を敷く独裁国家だからだ。(やばい、僕も暗殺の対象か)
北朝鮮を非難する日本国内の言論は多いが、サウジに関してはそのような風潮はあまりないように思う。僕からみたらそんなに変わらないのではないかと思える。
核実験を繰り返したり、ミサイル発射を他国領空にしたりしない以外、大差はない。
ようやく女性が車の運転を許されたり、開放路線に改革しているように見せかけているが、国際社会へのポーズと、国民のガス抜きの為としか思えない。宗教上の理由で、内政干渉に当たるので、僕が言うことではないのかもしれないが、こちらが思うことは自由。しかも日本は言論の自由が認められ、公序良俗に違反しなければ、言いたいことが言える。サウジや北朝鮮だけではなく、中国も、ロシアも言論の自由はないけどね。
この事件が起こったトルコのエルドアン大統領も、人のことは言えず、かなりの強権政治家ですが。
シャリアというイスラム法で人を裁き、残忍な死刑制度を有している。国連からは、裁判の公平性への疑問も投げかけられている。恐怖政治以外の何物でもない。僕は死刑肯定論者だが、公開の斬首刑など、それは行き過ぎだろうと思う。日本は厳格な三審制で、司法と立法、行政が形の上では独立しているので、納得がいく。
サウジは巨額の武器をアメリカ始め、欧州からも、オイルマネーで買い上げているので、彼らからみればお客さんだ。世界一の石油輸出国で、その影響も大きいのだろう。普段は厳しいトランプ大統領も、サウジとは断絶したくないという本音が見えている。
サウジが国際社会から孤立すると、中東の治安も不安定になるし、エネルギー供給も難しくなる。オイルマネーで世界各地のマーケットに投資をしているので、マーケットへの影響も大きい。そんな政治的な思惑も見え隠れ、というより、はっきりと見える。
しかし、言論を弾圧して、更に殺害までするとは言語道断。徹底的な解明を望む。