編集長ブログ

ゴーン容疑者再逮捕

2019.04.04

企業

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普段はブログのテーマが中々見つからず苦悩するのだが、出てくるときはたくさん出てくるものだ。大山会長の続きを書きたかったのだけど、僕が一番注目している事件だから、ホットなうちに。

塚田国交副大臣の忖度発言もけしからんの一言で、文句を言いたかったのだが、今日はゴーンの再逮捕で。

昨日、旧知の新聞記者から、「ゴーンが再逮捕されるかもしれない。検察もここまでやるとは」と一報が入ってすぐネットニュースでゴーン容疑者再逮捕へ、というニュースが流れた。

僕の感想も「特捜部は執念だな」というもの。批判は覚悟なのだろう。弘中主任弁護士が言うように、「人質司法」と取られてもやむを得まい。特に海外からの批判は免れないと思う。

裁判所が保釈請求を認めた、ということは、逃亡の恐れや証拠隠滅の恐れは低いと判断したからだ。それを4度目の逮捕をするとは異例中の異例。僕個人としては報道や知り合いの記者さんからの情報だけだが、ゴーン氏は黒に近いグレーだとの認識を持っている。とは言え、無罪を主張しているのだから、彼の主張もきちんと聞くべきだし、裁判で明かされるのだろうとは思うが、印象的には相当にゴーン氏に不利になったと思う。

フランス政府やルノー側も最初はゴーン氏を庇うような感じだったが、実を取ることに転じたのか、最近では日産とタッグを組んで、不正を告発する立場に転じた。特捜部にとってはそれも追い風になったのだろう。

疑わしきは罰せずが基本だが、僕は何度も言う。パブリックの経営者や政治家は「李下に冠を正さず」であるべきだ。グレーだと思われることをしたら恥じなければならない。

この事件はこれからの司法の在り方や、企業のガバナンスの在り方を大きく見直す契機になるだろう。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
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