編集長ブログ

明けましておめでとうございます

2019.01.07

その他

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新年あけましておめでとうございます。

ひねくれ者の僕は、大晦日から一夜明けただけで、(しかも人間が作った暦の上で)どうして明けましておめでとう、という言葉を言うのか、子供のころから何となく違和感を感じていたが、それが世界の風習(Happy New Year)だから文句を言う僕がどうかという自覚はある。

生きていること自体が奇跡だから、また新たに一年を迎えることができて幸せだということなのだろう。

とまあ、新年早々下らない話は置いといて、2019年がどのような年になるのかを思案する。

未来のことが分かれば、こんなに楽なことはないだろうし、逆に知ってしまったら生きていく意味などないのかもしれない。

今年、日本で一番大きなことは平成、という元号が変わるということだろう。天皇が崩御ではなく、退位をされて新たな天皇が誕生する、というのは今を生きている日本人にとって初めての事だ。過去には何度もあったが、象徴としての天皇陛下(日本国憲法下)では初めての事だ。

政治には口を挟まないと規定されている天皇だから、皇太子さまが天皇に即位されたからといって、何か大きく変わるわけではないだろうが、大きな変わり目には違いない。

即位の礼があることによって、GWは本当に暦の上でも連なった大型連休になる。4月1日にい新元号が発表されるということだから、なんとなく待ち遠しい。

政治的にはその4月には統一地方選、7月には参議院選挙がある。安倍政権が最後に迎える国政選挙になる。任期を延ばす(自民党の内規を変える)ことはまずないだろうから。衆参同日選挙もささやかれているが、任期中に二度もめちゃくちゃな衆議院解散(しかし、結果は与党の圧勝、というか野党の惨敗)を打って、またもや衆院の解散を打つなどあってはならない。参議院選挙である程度の審判を受けるべきだ。

今回の改選(参議院の半数が改選)は、前回の圧勝によりほとんどが与党議員。数を減らすのは必至だろうから、どこまで減らす数を少なくさせるかの勝負だ。挑む野党はいつものように、自爆だけは避けて欲しいものだ。僕は野党支持者ではないが、対抗しうる野党がいてこそ、まともな政治が出来ると思っているから、あまりにもだらしない野党は勘弁して欲しい。

今の予想はかなり与党が苦戦をするだろうとみる。

1月4日の大発会では、一時700円以上も平均株価が下がった。本日はその分を取り戻した格好になっているが、いかんせん年末からボラティリティが高く、下落傾向が続いている。この状態はしばらく続くだろうし、上昇するような材料が見当たらない。

FRBの利上げ、そしてトランプ氏はその独立性までゆがめかねない発言の数々に、目まぐるしく変わる良識派の側近たち。泥沼になりそうな中国との貿易戦争(アップルも中国市場の影響もあり年明け早々に下方修正)もあり、トランプショックは続くだろう。

ヨーロッパでもフランスのデモ、イギリスのEU離脱問題、イタリア、スペインの政権交代(政情不安)、大国ドイツのメルケル首相の基盤弱体化など、問題は山積している。

日本は10月に消費税の増税が控えているが、マーケット次第では増税延期もありうると考えている。するべきではないと思うが、参議院でそこそこ負けて、株かも大幅に下落していたらわからない。あってはいけない同日選の噂がでるくらいなのだから。

いずれにしろ、今年は混とんとした年になりそうだ。箱根駅伝では鉄板と言われた青山学院の5連覇が阻まれ、大学ラグビーは9連覇中の帝京が負け、変化の年ではないかとの予感がしている。

個人的にはラグビーのワールドカップを楽しみにしている。来年はオリンピックもあるし、明るい話がたくさん出るといいのだが。

いずれにしろ、今年も宜しくお願い申し上げます。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
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