編集長ブログ

トランプ大統領がノーベル平和賞など笑止千万

2019.02.20

政治

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安倍首相がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦した、という報道が出ている。

安倍総理自身は否定も肯定もしていないが、トランプ大統領自身が推薦してもらったと公言しているのだから、まあそういう事なのだろう。

アメリカの属国とも言われる日本なので、アメリカのご機嫌取りはやったらいい。しかし、ノーベル平和賞推薦が本当なら如何なものかと思う。

アメリカへの忠誠、北朝鮮の非核化実現への道、など日本にとっては有益なことなので、トランプ大統領が受賞できるかどうかは別として、推薦するのを肯定的にいう人もいるが、トランプ氏に平和賞など笑止千万。

オバマ氏(ノーベル平和賞受賞)のが人格的に完璧かどうかは別にして、少なくとも差別的な発言を繰り返したり、政敵(批判的なメディアなども)に対しての罵詈雑言、人間関係的に平和的とは言わない。

また、ロシアとの間で締結したINF(中距離核戦力全廃条約)からの離脱も表明した。この条約は、それを締結に導いたゴルバチョフ元大統領がノーベル平和賞を受賞する契機になったものだ。これを撤廃して平和賞受賞ということは、当時のノーベル平和賞を愚弄することになる。

ノーベル審査がどのような過程で行われるのかは知らないが、本当の平和賞とは、無力で圧力をかけるとか、力を背景にして相手を屈服させるような人が受賞すべきではない。

安倍総理が個人的に推薦するのは自由だが、日本国を代表してというのであれば、日本国民としては承服できない。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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