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編集長ブログ

明石市の市長選で暴言前職が圧勝

2019.03.18

政治

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暴言して、職を辞した前職の泉氏が出直し選挙で圧勝した。

民主主義においてこの結果は素直に受け取るべきだろう。前職と言っても、辞任して直ぐの選挙だから、現職のようなものだ。明石市民は、暴言の件よりも、この人の実績に期待したということなのだろう。

下手に言い訳をしないで、お詫びに徹したというのも日本人のメンタリティに合っている気がする。日本人とは情緒的なもので、罪(?)を認め平身低頭謝る人には寛大なものだ。現職がいかに強いかということになる。このような結果をみると、権力者というのはやはり年限を区切るべきだと思う。有権者は選挙で意思を示せるとは言え(解職請求などもできるが)、知名度に勝るものはない。首長であれば三期12年を上限にするなどしなければ、権力は澱んでいくと思うから。

それから、この選挙は任期途中での辞職の補欠選挙だったから、前任の任期を引き継ぐことになる。それがたったの一か月。一月後には統一地方選でもう一度選挙を行うことになる。他の選挙と一緒にやるので、市長選だけではないのだが、やはりどうもしっくりいかない。これは何とかならないものか。任期が半年以内なら、次の人の任期と合算出来て選挙をもう一度やる必要がないとか。

一か月では成果も出せないだろうし、仮に何らかのスキャンダルが出れば、それこそリコールでもすればいい。一月で同じ選挙を二度もするのは無駄だろう。この結果を受けてまた挑もうとはならないかもしれないが、共産党などは負けると分かっていても出てくるのだから。

当選したとはいえ、暴言を吐いたことには変わりないのだから、禊だなどとは思わず、謙虚に市政に邁進してもらいたいものだ。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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