テスラは投機会社?
2021.05.14
その他
0コメントテスラ社の創業者イーロン・マスク氏にお目に掛かったことはないので、あまり批判をするのは僕の信条に反するのだが、この人前々から、単なる投機家ではないのかと思っていた。
今回暗号資産ビットコインについての行動、発言の数々は非常に疑念を抱かざるを得ない。
過去にも株価操作疑惑など、様々な問題を指摘されてきたことは置いて、ビットコインについてのみ触れたい。
今年2月、テスラ社は15億ドルのビットコイン購入を発表し、テスラ車購入にもビットコイン決算を認めるとしていた。そもそも、フローも産まず、金のようにそれ自体に利用価値のない暗号資産について、僕自身はどのような資産価値があるのかよく分からない。将来的な価値向上があると言うのであれば、長期保有は百歩譲ろう。
その舌の根も乾かぬうちに、テスラ社はビットコインでの決済を停止した。しかも、保有する一部のビットコインは利確して、今期の決算に反映される。これでは、売り抜ける為にビットコインを値上がりさせたと思われても仕方がない。現に、2月の時点では、決済されたビットコインは法定通貨に換金せずに保有する、とマスク氏はツイートしていた。それを、利確して100億円以上の売買益を計上するとはその発言に矛盾が生ずる。投機会社か、と思う一端だ。
ビットコイン採掘(マイニング)に膨大な電力を消費することが、環境負荷に繋がり、それが理由で支払いを停止するのだと言う。そもそもマイニングに莫大な電力が使われることは周知の事実。常識だ。それを今更知ったような口ぶりは余りに無知すぎる。ビットコイン購入時にも分かっていた事だろう。それを今更取ってつけたような理由で、支払い停止にするとは、最初から仕組んでいたと疑念を抱かれても反論できまい。
このマスク氏のツイートが引き金になり、ビットコイン価格は急落。もし、下落した時点でまた買い増していたなどとなれば、明らかに意図的としか思えない。そうでないことを願うばかりだ。