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編集長ブログ

ゼネコン汚職 またか、、、

2017.12.11

企業

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大手ゼネコンの大林組が、東京地検特捜部から強制捜査(ガサ入れ)をされた。容疑は、偽計業務妨害とのこと。リニア新幹線の受注工事を巡って、JR東海の業務を防止した疑いだそうだ。

JR東海は、リニア新幹線の発注元で、その業務を妨害する、というのはよく分からない。

コンペティター(競争相手)に対しての業務妨害ならわかるが。。

と思っていたら、やっぱり、鹿島(スーパーゼネコン)の社員も事情聴取をされたとの一報が。

大手社会部の記者さんたちも、一斉に動いている。

東京地検特捜部のヤマなら、大きな事件だろう。そりゃ、メンツもあるからね。

やはり、今回も談合の疑いで捜査をしているようだ。

でも、リニアって、国の事業ではないので、一私企業(JR東海)の案件に適用するって、結構無理くりのような気もするが。

確かに一部は補助金も入っているので、完全に民民の話じゃないけど。
とはいえ、独占禁止法で認められていない談合をしちゃいけない。

必要悪、という人もいるけど、それなら法制化すべきだ。

誰かがまとめて、利益配分をしないと、まとまるものもまとまらない、ということらしいが。

思い出すのは、1993年に起こったゼネコン汚職だ。(これは、談合ではないが)

政界を巻き込んだ、贈収賄事件で、大手ゼネコンの大物幹部や、現職国会議員が逮捕起訴された。

自民党の大物金丸信氏への10億円の闇献金から端を発し、日本を揺るがす事件になった。

当時、日本商工会議所の会頭だった、鹿島の石川六郎氏が辞任して、スーパーゼネコンの各社が、社会的に袋叩きにあった。

その時から、談合や闇献金(使途不明金廃止)を排除して、コンプライアンスを強化してきたはずだったのではなかったか?

歴史は繰り返すというか、最近、大企業の不祥事が後を絶たない。(今回は、まだ容疑であって、確定したわけではないが)

こちらも、またか、という感じで、慣れてしまっている自分がいる。

元来性善説の僕も、最近は「人間って悪いことをする生き物なんだな」と思うようになってきてしまっている。

よくない。メディア人として、これは改めないと。

友人の社会部の記者が嘆いてた。

「この土日、この事件に掛かり切りで、さすがにコートでは耐えられず、
温かいダウンを買いましたよ。これから、しばらくこの古い因習を取材しないと」

いつの世でも悪行はなくならないものか。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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