編集長ブログ

杉田議員の主張/東京医科大学の女子受験者減点

2018.08.02

社会

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杉田水脈議員の、同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」という主張をしたことが、いまだに尾を引き、自民党が「配慮を欠く」という指導をするところまできた。

先月、二階幹事長は「人には政治的にもいろんな人生観がある」と発言し、杉田議員を党としては問題視しないとしていた。そりゃあ、人それぞれ人生観があって、心の中で何を思おうが勝手なのだが、政治家が月刊誌に寄稿したものには配慮が必要だろう。

この杉田議員の主張は公人としてしちゃいんかんだろう。それを擁護した幹事長も、どこの時代錯誤の感覚だよ、という感じだが。これも、巨大与党の傲慢さがなせる業か、と思っていたら、さすがに収まらない世論に、党から指導するまでになったのだろう。じゃあ、幹事長の発言はどうなんだ?

女性議員からこのような主張が飛び出して、幹事長がこれでは、男性も女性もやはりこの党は男尊女卑がはびこっているという証左か。

一方、性差別ということでは、裏口問題に揺れる東京医科大学で、女子受験者のみ、試験の得点を減点していた疑問が浮上してきた。これが事実ならば言語道断。真面目に勉学にいそしみ、同大学を受験した人たちに対して、失礼千万。

実質かさ上げして、合格した男子生徒もいるだろうし、本来は合格していたにもかかわらず、不合格になった女子生徒もいるだろう。即刻事実を明らかにして、対処するべきだ。

この大学、徹底的に膿を出し切らせないと、日本の医療の信頼性さえも失わせかねない。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
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