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編集長ブログ

ついに外資がシャープ買収

2016.02.26

経済

2コメント

経営危機に陥っていたシャープが遂に買収される。
台湾の企業・鴻海に約6500億円の資金を出してもらって、
株式の66%を握られる。
特別決議も否決できるほどの数だ。

鴻海は4年前にも、直前になってシャープへの出資をしなかった
「前科」があるから、今回もないとは言えないが、
今回は産業革新機構との競り合いがあったから、
簡単に反故にする、ということはできないだろう。

報道だけの情報しかないが、
普通に考えて、鴻海の提案が勝っている。

「日本国(経産省)」代表の産業革新機構案をごり押しすれば、
金融機関も自身の株主から代表訴訟をされかねない。

鴻海は債権もそのままの提案で、機構案は、債権放棄が含まれているのだから、
経済原則からいっても、おかしな話だ。

そこで、技術の流出が問題視されるが、
買収されて流出するのを危惧するのであれば
最初から上場などしなければいい。

サントリーが買ったビームだって、向こうからみれば、技術の流出に写るだろう。

日系企業が外資企業を買えないことになってしまう。

仕方がないのだ。何を甘えたことを言ってるんだ。
東芝もそうだが、責められるべきはこのような状態にしてしまった無能な経営者たちだろう。

鴻海案では雇用も守るが、経営陣もそのままのようだ。

再建に関して、そっちの方がとってもリスクだと思うけど。

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2コメント

seikeidenron

経営者は結果が全てです。たまたま時代が合わなかった、というのは言い訳になりません。
他の企業も全滅したのなら別ですが。
現経営者というか、過去に負の遺産を残した経営者が、時代の流れを見抜けなかったのが、最大の要因ですね。経営者は事業のポートフォリオを組んで、どんな状況にも対応できるようにする、ゴーイングコンサーンが最大のミッションですから

2016.03.14 12:43 pm

jigo.

不適切会計の東芝はさておき、経営の舵きりを間違えたシャープの経営者もやはり“無能”ってことになるんですかね。。シャープは時代の悪い流れをくらった感じがあるからちょっとかわいそうだなと。

2016.02.26 5:26 pm

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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