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編集長ブログ

五輪の意義は?

2021.06.09

社会

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コロナ禍の今、連日五輪をやるやらないの議論が日本中で渦巻いている。僕も、沢山の人にやるのかやらないのかを聞かれる。僕は決定権者ではないし、言う立場にもないのだが、強行開催はするのだと思っている。

それはさておき、そもそも五輪をやる意味って何なのだろう。様々なスポーツイベントがあるので、今更そんなことを議論しても仕方のないことだとは思うが、考えてみよう。

選手の為?観戦者の為?IOCの利権?

答えはその全てだろう。株式会社でも従業員、株主、顧客といったステークホルダーが潤わなければ、永続的に発展はしない。五輪も同じだろう。

1970年代まではアマチュア規定があり、プロ選手は五輪に出場できなかった。スポーツは金もうけの道具ではないという考えが根底にあった。昨今は様々な競技でプロ契約をする選手が出ているので、この規定は確かにもう時代にそぐわないのかもしれないが。

五輪を劇的に変えたのが、IOC元会長のサマランチ氏だ。1974年にアマチュア規定を五輪憲章から排除し、1984年のロサンゼルスオリンピックでプロの参加も認め、一気に商業化。財政的にも苦しかったIOCを金満にしたのはその莫大な放映権料だ。アメリカのABCが付けた値段は450億円。それから高騰の一途をたどる。

また、1994年のリレハンメルオリンピックから、夏冬が2年後になるように開催された。これは、同じ年に2つも巨額な放映権料が払えなくなるテレビ局への配慮だとされている。

それでは、それが果たしていけないことかというと、そうでもない。選手は潤い、スポンサーも付くようになった。競技で頑張ればくいっぱぐれることもない。1970年代までは、選手が広告塔になることもゆるされなかったのだから。

また、IOCはその資金をスポーツ後進国やマイナーなスポーツ協会に分配している。

視聴者(観客)はナショナリズムを刺激され、感動を与えられる(場合もある)。

僕もそれ自体を否定はしないのだが、さすがに昨今の五輪は行き過ぎている、とも感じていた。

コロナ禍の五輪だからこそ、そもそもの意義を見直す時期になったのではなかろうか。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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