編集長ブログ

アメリカ市場急落

2018.02.05

経済

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先週末ニューヨークダウが急落した。
米国の雇用統計で、新規雇用者が20万人増と好調だったが故に、だ。

本当にマーケットという生き物はわからない。

経済指標が好調な数字を出したにもかかわらず、マーケットは逆に売りで反応する。

平均時給も大幅に上がり、インフレ懸念が強まった。それで、アメリカの長期金利が急上昇(債権価格は下落)して、ドルが買われ、株式は大幅に売られた。

いつものことだが、理屈はわかる。でも、経済が堅調なのにマーケットは下落する、という矛盾が起きる。

日本の場合は、日銀が異次元の金融緩和を続けているので(アメリカは引き締め局面で、今後も金利引き上げが想定以上に起きると予想しての下落)、これ以上の緩和政策を打ちにくいし、行き場を失ったマネーが市場(不動産も含む)に滞留していることで、弾けやすい。今日は600円弱の下落だったが、今後調整に向かう可能性が高いと考えている。

好調な企業業績に支えられてはいるものの、決算発表もピークを迎えた後は一旦材料出尽くしで売られ、それに引きずられて大きく調整すると予想している。

年初からの急騰で、一旦の調整は有り得るとは思っていたが、予想外に長引く気がしている。

冬季オリンピック(お祭り)もあるし、杞憂に終わればいいのだが。。

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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