ソフトバンク公募価格割れ
2018.12.19
経済
0コメント大型上場として市場の注目を集めていたソフトバンクが上場した。
親会社のソフトバンクグループは持ち株会社(投資会社?)のようなものになった。本日の時価総額で9兆円もあるのだから、大したものである。
携帯の事業会社として、ソフトバンク単体で上場をしたのだが、公募価格1500円を一度も上回ることなく、終値は1282円。時価総額は6兆円強となった。もし、1500円の公募価格の値が付いていれば、7兆円の時価総額だから、今日だけで1兆円もの時価が吹き飛んだ計算だ。
まあ、妥当だろう。今日は地合いが悪かったことを差し引いても、元々1500円は高いのではないかと思っていた。
IPO株は成長性を期待されたベンチャー企業が多く、公募では抽選で当たらなかった投資家により、初値が大きく撥ねることが多々あるが、それはこれからの成長性を期待されたもの。
ソフトバンクはこれから競争が益々激しくなり、政府からの値下げ圧力や、ファーウェイとの取引見直しなど、前途洋々というものでもない。また、同業のNTTドコモやKDDIと比べても、株価収益率(PER)も高い。年間の配当額が75円だから、5%以上の利回りになるので、このままの配当を続けていければ、高配当株になるのは間違いないのだが。
この先も公募価格を上回るには、新たな成長戦略が必要だ。