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編集長ブログ

参議院選挙

2022.06.27

その他

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編集部から参議院選挙についてのブログを書いて欲しい、と再三言われる。
最近このブログも更新せずさぼっているのだから、致し方ない。

大変申し訳ないと思っているのだが、さて何を書けばいいのやら。

というのも、そもそも僕は参議院不要論者だ。

参議院が必要なのは、衆議院解散期間中に不測の事態が起こって招集される、参議院の緊急集会くらいなもので、他に何が必要なのかよく分からない。

かつては良識の府と呼ばれ、衆議院が行き過ぎるのをチェックする機関としての期待があったが、今では衆議院のカーボンコピーと呼ばれ、その役割が今一僕にはわからない。

日本はイギリスの議会制民主主義を模したと言われるが、僕から言わせれば似て非なるものだ。というか、全く別物だと言わざるを得ない。

イギリスも二院制ではないかと思うだろうが、イギリスの場合は圧倒的に下院(庶民院)が優越である。上院(貴族院)は改選もなく、終身で定員もない。身分制度の名残であり、今ではほぼ名誉職のようなものである。因みにその名の通り、構成議員は全員貴族である。世襲貴族もいるが、定数に限りがあり、そのほとんどは王室から叙勲を受けた一代貴族である(全員男爵)。
因みにイギリスの上院は無報酬だ。

日本も衆議院の優越はあるが、イギリスに比べれば、衆議院とほぼ同等の権限を有している。
明治憲法下では貴族院があり、それを参議院が踏襲したとされるが、ならば日本も名誉職のようにしたらいいのではないか。

参議院選挙で各党公約を掲げているが、そもそも政権選択の選挙ではないないので、野党は幾ら議席を獲得しても、基本的に掲げた政策は与党の協力がない限り、実現不可能だ。まあなんのアピールもしなければ、選挙とは言えないだろうが。

そして選挙のたびにいつも思おう。候補者がお願いします、と有権者に頼むことだ。本来ならば、有権者が候補者に、自分たちの生活向上のためにお願いをする立場なのではなかろうか。選挙の時だけ頭を下げる候補者たち。なんだかなぁ。

参議院には解散もなく6年の任期があるので、候補者を選ぶ時には慎重になって欲しい。とは言え、衆議院と違って、全国比例や選挙区も都道府県単位で広いので、政治経験のない知名度頼りのタレントや、スポーツ選手候補なども多々いる。職業選択の自由はある訳だし、信念や志もあるかもしれないが、僕には違和感しかない。

投票率がせめて半分の50%を上回りますように

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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