憲法とはなんぞや
2018.01.25
政治
0コメント昨日、衆議院の代表質問で憲法の定義(のようなもの)を語っていたように思う。
安倍首相は憲法について「この国の形、理想の姿を示すもの」と語ったが、これはちと違う。
総理も憲法の定義を語ったのではないと思うが、正確に言葉を使わないと、憲法改正というナーバスな問題にはなかなか進展がないように思う。
元々、憲法とは国の最高法規であり、どの法律よりも上にある最上位法だ。
そもそも権力者が暴走しないように、個人の自由などを定め、濫用を避けるためのものであるべきだ。
だから僕は、権力者が憲法解釈で自らの都合がいいように使うのはおかしいと考えてきた。
国の形や理想の姿は政治家が語り、それを法制化すればよい。だから「唯一の立法機関」である国会が存在する。
その上位法として、勝手な法律が作られないように憲法があるのだ。
枝野さん自身を支持することはないが、憲法の定義(繰り返すが、総理も定義を語ったわけではないと思うが)においては枝野さんの方が正しい。
もし、総理が前述の言葉通りに憲法を解釈しているのであれば、政治家が憲法を議論するのは危険だ。権力者を縛るべきものが憲法であるから。
ロシアのように連続2期までしか大統領職に就けない、という憲法も、プーチン氏は腹心のメドベージェフ氏を大統領に据え、間をかませて、また大統領に復帰した。任期も4年から6年に憲法改正して、次回は3選もオーケーにするように改正するのではないかと囁かれている。
他国の事なので僕が言う話でもないかもしれないが、権力者が勝手に(一応手続きは取っていても)いいように変えてしまってはなんら憲法の意味がない。
何も憲法改正に反対しているのではないのだが、憲法を最上位法で権力者が権力の濫用を防ぐためのもの、という認識が政治家にないのであれば改正すべきではない。