アメリカ海兵隊あめりかかいへいたい US Marine Corps、USMC
≠海軍。上陸作戦が主任務の尖兵的存在
アメリカ軍の陸・海・空・宇宙軍、沿岸警備隊と並ぶ軍事組織で、上陸作戦(水陸両用)を得意とする。多数の水陸両用艦艇(揚陸艦=海軍所属)やヘリコプター、垂直離着陸機オスプレイを使い、大部隊かつ戦車も伴った強力な戦力で上陸(強襲揚陸)作戦を展開し敵を圧倒、拠点(橋頭堡)を確保するのが主任務。
「軍艦に同乗する歩兵」がルーツで海軍内の一部隊に過ぎなかったが、第2次大戦中の組織拡大につれ半ば独立。現在も名目上海軍の“グループ企業”的位置にあるが、予算・人事面は完全に独立。ただしそこは本家・分家の間柄で、海軍の大型艦内の警備(艦長の身辺警護)は完全武装した海兵隊員が務める。つまり、「海軍の兵隊」はあくまでも「海軍兵(水兵)」であり、「海兵隊」はまったくの別モノ。
陸軍と比べ士気や戦闘力は概して高く、有事に即応する緊急展開部隊(RDF)の要で、アメリカの軍事戦略の尖兵的存在。“殴り込み部隊”として紛争に真っ先に出陣、朝鮮やベトナム、イラク、アフガニスタンなど第2次大戦以降の同国が介入した紛争のほぼすべてに参戦、テロ・ゲリラ戦にも重用。
ミリタリーバランス2019年版によれば兵力は約18.5万人で日本の陸上自衛隊(約15.1万人)よりも多い。第1~第3の計3個海兵師団(歩兵部隊)からなり、沖縄には第3師団の基地がある(ただし平時は実質基幹兵員のみ)。
装備は極めて強力でM1A1戦車400両以上に加え、最新鋭ステルス機のF-35B(垂直離着陸型)やF-35C(艦載機型)を皮切りにF/A-18A~Dなど戦闘機を数百機持つが、戦闘攻撃機を自前で持つ歩兵部隊は他に例を見ない。
2020年春、海兵隊総司令官が2030年までの大規模再編案を公表。増強する中国海軍への対抗なのか、戦車を全廃、さらに在沖縄の部隊は長距離対艦ミサイルで武装した「海兵沿岸連隊」へと改編するという。
ちなみに「Marine Corps」の読みは「マリンコーズ」で、「p」は発音しない。
2020.7.15更新
あ
う
2022.11.2 08:17
後○稜◯
お前誰?
2022.10.5 08:21
西○春○
アメリカ軍カッケー
2022.9.24 10:40