右派・左派うは・さは 右翼・左翼
政治的な考えの違いを表す言葉 濃度でさらに細分化も
政治的な考えの違いを表す際に用いられる言葉。【右派・右翼】は、保守派、コンサバティブなどとも呼ばれるように、古くからの伝統や習慣、制度、社会組織、考え方などを尊重する立場。
一方の【左派・左翼】は、急進的、革新的、あるいは革命的な政治勢力や人を指し、社会主義的、共産主義的傾向の人や団体など革新派、リベラルとも呼ばれる。「より平等な社会を目指すための社会変革を支持する層」とも定義される。
「天皇陛下万歳」「北方領土返せ」と主張しながら街宣車で町を練り歩く「極右」、連合赤軍、日本赤軍のように暴力による革命運動を推進する「極左」など、右派も左派もその内部で考え方の濃度でさらに細分化される。また、右派と左派の間の考え方を【中道】と呼ぶ。
メディアも論調によって右派・左派に分かれ、一般に「読売新聞」「産経新聞」は右派、「朝日新聞」「毎日新聞」は左派とされている。ちなみに、右派・左派の語源は、フランス革命の時代に議長席から見て右側に保守・穏健派が、左側に共和・革新派が陣取ったことに由来する。
政治的に対立しているから当然と言えばそれまでだけど、右派の人は極端に左派、特に共産党を嫌うよね。もはや共産主義革命なんて無理なんだから、共産党も看板を下ろして、新しい党名で再スタートした方がいいんじゃないの。そのほうが、彼らの政治的主張が実現できるよ。
党是が“改憲”の自民党は自分たちを右派だと思っている。でも、55年体制のときもそうだったし、今の安倍政権も左派的な政策をとることが多いよ。特に経済政策では、社会的資本主義を自民党は実践してきたわけだから、彼ら自身が考えているほど右派でもないのかもしれない。
2017年の総選挙で立憲民主党が躍進したのを見て、この国にはまだ左派を支持する人が多いと思ったね。
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2019.12.20更新