プライマリーバランスぷらいまりーばらんす 基礎的財政収支
国や地方自治体の財政において、税金などで入ってくる収入と、行政サービスの運営にかかる経費として出ていく支出の差額のバランスを指す言葉。国債・地方債の発行などで調達した借金、あるいは国債・地方債の償還に要する費用を差し引いて計算される。
新たな国債・地方債の発行に頼らずに、税負担などで住民の生活に必要な支出をまかなえている場合はプライマリーバランスが黒字といい、支出の方が多く、国債を発行しないと行政サービスが提供できない場合はプライマリーバランスが赤字という。
日本政府が抱える1000兆円超の膨大な借金を減らすには、プライマリーバランスを黒字化する必要があり、赤字のままでは引き続き借金が増えている状態といえる。
2006年、小泉政権が2011年度にプライマリーバランスを黒字化する目標を掲げたが、その後、リーマン・ショックに端を発する世界同時不況が発生し、景気対策の財政出動に予算が必要となったため、2009年の麻生政権ではプライマリーバランス黒字化を先送りする方針とした。
その後、2013年に安倍政権が2020年度までにプライマリーバランス黒字化を目指すとしたが、2019年の消費税増税に伴う増収分を借金返済ではなく教育無償化などに充てるとして、2017年に財政健全化目標を先送りしている。
今の日本は、企業でいえばずっと赤字状態。そんな企業は倒産するのが当たり前。でも、国は倒産しない。アルゼンチンやギリシャのようにデフォルト(債務不履行)は起こっても、企業の倒産のように国が無くなるわけではない。
借りたものは返すのが道義だけど、デフォルトに陥った国のその後の様子を見ていると借金はほとんど踏み倒し。「財政破綻ってなんだろう?」と思う。国の借金は返さなくていいのかよ。
プライマリーバランス黒字化を先送りしているのは、与党が国民に対して人気取りで甘いことを言いたいから。今に始まったことじゃないから半ばあきらめているけど、今の政府では、プライマリーバランスの黒字化なんて無理。やる気が無いでしょう。歴代の首相は、自分ではない誰かがやると思っているよ。
膨大な借金があるのに、まだ借りられているから、危機感を持っていない。個人だったら、とっくにブラックリストに載って、借りられなくなって自己破産だよ。