ハト派・タカ派はとは・たかは
一般的に、問題の解決や対抗する人や集団に対して、平和主義的な姿勢を持つ人物あるいは集団を【ハト派(もしくは穏健派)】、武力をも辞さないほど強硬な姿勢を持つ人物または集団を【タカ派(もしくは強硬派)】と呼ぶ。左派・リベラルをハト派、右派・保守をタカ派と同一視されることも少なくないが、左派の中にもハト派とタカ派が存在し、右派も同様である。
自民党の内部でも、小泉純一郎元首相、安倍晋三首相が所属する清和政策研究会(細田派)はタカ派とされ、田中角栄元首相の下に集まった田中派を源流とし、竹下登元首相・金丸信元副総理らが設立した創世会の流れを汲む平成研究会(額賀派)はハト派とされている。もちろん、所属派閥ですべてが決まるわけではなく、ハト派の派閥に所属するも自身はタカ派といった政治家も多数存在するし、外交・防衛に関してもタカ派でも、経済政策ではハト派といった場合もある。
ハト派・タカ派は、金融業界でもしばしば使われる言葉。ハト派は経済状況に対して慎重な見方をし、タカ派は強気なスタンスを取る。例えば、金融緩和を行っている場合、ハト派は緩和の継続派で利上げ反対派、タカ派は金融引き締めに積極的で利上げ賛成派となる。
2018.2.22更新