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日本ダービーにっぽんだーびー 東京優駿

勝てばホースマンにとって最高の栄誉

正式名称は東京優駿。日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場(府中)で開催する重賞競走(GIレース)。5月の最終週に開催され、コースは芝2400メートル。出走資格が3歳馬に限定されており、同じく3歳馬限定のG1レース「皐月賞」「菊花賞」とともに、「中央競馬クラシック三冠」を形成し、「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」を制した競走馬は「三冠馬」の称号で呼ばれる。

歴代の三冠馬は「セントライト(1941年)」「シンザン(1964年)」「ミスターシービー(1983年)」「シンボリルドルフ(1984年)」「ナリタブライアン(1994年)」「ディープインパクト(2005年)」「オルフェーヴル(2011年)」の7頭しかいない。

「競馬の祭典」として広く知れ渡っている、1780年から続くイギリスの由緒あるレース「ダービーステークス」を手本に、1932年にスタートした日本ダービー。1973年までは日本国内における最高賞金競走で、現在も1着賞金2億円は、ジャパンカップ、有馬記念の3億円に次いで、国内3番目の高額賞金レースである。

数あるG1レースの中でも特別な意味合いを持ち、日本ダービーで優勝することは、馬主、騎手、調教師、牧場など、すべてのホースマンにとって最高の栄誉とされている。

お祭り空気は現地に行って味わいたい

有馬記念や天皇賞とは違い、3歳馬限定なので、競走馬は一生に1回しかチャンスがない。JRAが日本の競走馬を強くする目的で開催していた関係で、昔は“マル外”と呼ばれる外国産馬は出場できなくて、だからこそ価値があった。

三冠レースの中でも4月に開催される皐月賞は「仕上がりの早い馬が勝つ」とされ、10月末・11月頭の「菊花賞」では「本当に強い馬が勝つ」とされているのに対し、日本ダービーは「運の強い馬が勝つ」といわれている。コンディションの調整や出場レースのスケジュールなど「運」が重ならないと勝てないからね。調教師や騎手にとっても特別だから、意気込みがほかのG1レースとは違う。

競馬好きには、日本ダービーはお祭りなんだよ。G1レースの中でも一番観客が入るレースで、気候も温暖な頃に開催されるから、ビールを飲んだりしながら観戦できる。僕も毎年日本ダービーだけは競馬場に行くことにしている。あの場内のお祭り空気は現地に行かないと味わえないからね。

年末の有馬記念も注目度が高いけど、年末の押し迫った時分とあって「負けると正月が迎えられない人」も来ているから、少し空気が重苦しい。冬で寒いのが、その空気感をさらに後押しするんだ。

 2018.6.8更新

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