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イラク派遣日報問題いらくはけんにっぽうもんだい

稲田防衛相にはいつまでたっても報告されない

存在しないとされていた自衛隊のイラク派遣時(2003年12月~2009年2月)の日報が、実は存在していたことが発覚した問題。

2018年4月2日、小野寺五典防衛大臣は、前年の国会で存在しないと答弁していた、イラク派遣時の陸上自衛隊の日報が見つかったと発表。4月16日には、防衛省が計435日分14000ページを超える日報を公表した。

陸上自衛隊の宿営地周辺では2004年4月以降、10回以上にわたって迫撃砲やロケット砲によるとみられる攻撃があったことが当時から報道されていたが、日報には当時の緊迫した様子も記載されていた。

この発表からさかのぼること約1年、2017年2月に、南スーダンPKO日報問題に関連してイラク派遣日報の存在を問われた当時の稲田朋美防衛大臣は、「残っていないことを確認した」と答弁。

しかし、南スーダン日報を探すなか、3月にイラク日報が発見される。ところが、その事実は防衛大臣には報告されず、その後1年間伏せられることになる。

2017年11月、改めて自衛隊の統合幕僚監部が各部局に散在する日報を集めたところ、電子データでイラク派遣時の日報が見つかり、2018年1月12日に陸幕総務課に報告。しかしここでも報告は遅れ、防衛省のトップである小野寺防衛大臣に伝えられたのは、2カ月後の3月31日だった。

南スーダンPKO日報問題とあわせて、組織ぐるみで日報の隠蔽が行われようとしていたのなら、ガバナンスが問われるとともに文民統制を侵す大問題である。

メモも残すのが役人の常識、役所の文書は探せばある

本来なら現場の日報が大臣の目に触れることなんてないし、全部保存しておくのも効率が悪いだろうから、日報を廃棄すること自体は当然だと思う。ましてやイラク派遣の日報なんて10年以上前の話でしょう。そんな簡単に見つかるものではないよ。

でも、役人の慣例として、自分たちの身の安全のためにも文書が残っているケースはある。役人は、後で問題が起きたとき責任を回避するためにメモ程度の文書も残しているといわれているからね。イラク派遣日報も現場が独自の判断で保管していた電子データが出てきたわけだから、探せばあるんだよ、役所の文書は。

公開されたイラク派遣日報のうち、「バグダッド日誌」「バスラ日誌」と呼ばれている日報は、ほのぼのして面白いという評判がネットを中心に広まったようだね。自衛隊の派遣先での活動がリアルに伝えられるため、機密以外の積極的な情報公開は、国民にとっても自衛隊にとってもプラスに作用するんじゃないのかな。

 2019.8.20更新

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