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南北朝鮮なんぼくちょうせん

軍事境界線(38度線)を隔てて65年以上休戦中

第2次大戦終了後の1948年、日本の統治下にあった朝鮮は、アメリカの支援を受けた李承晩(イ・スンマン)を大統領とする韓国と、ソ連の後ろ盾で共産主義国家を目指す金日成(キム・イルソン)が率いる北朝鮮に分裂する形で独立。

1950年には、朝鮮統一を目指す北朝鮮が韓国に武力侵攻、朝鮮戦争が勃発した。国連軍と中国人民志願軍も参戦した3年に及ぶ戦争はアメリカ、ソ連、中国の介入で、1953年7月27日に休戦協定が結ばれ、軍事境界線、通称38度線が設定された。

韓国、北朝鮮ともに“南北統一”を掲げ、両政府はいまだに平和条約を締結しておらず、38度線での軍事的にらみ合いが続いている。

1998年、建国の父であった金日成の実子である金正日(キム・ジョンイル)が北朝鮮のトップに就任。一方、韓国は「太陽政策」と名付けた対北朝鮮宥和政策を掲げる金大中(キム・デジュン)政権が、1998年に発足。

国内経済が低迷し、冷戦構造の崩壊によって国際的にも孤立していた北朝鮮政府は、経済支援を引き出すために多くの西側諸国との間で国交を樹立。2000年には韓国と北朝鮮の間で初の南北首脳会談が開催され「6.15南北共同宣言」を採択した。

しかし、2003年に北朝鮮がNPT(核拡散防止条約)を脱退。2006年に地下核実験を行ったことを機に南北関係は悪化する。2008年に大統領の座に就いた韓国の李明博(イ・ミョンバク)は、北朝鮮への支援条件として核放棄を求め、太陽政策を転換させた。しかし、その後も北朝鮮は6度の地下核実験とミサイル発射実験を繰り返し、国際的に孤立する。

2011年に発足した金正恩(キム・ジョンウン)を首班とする北朝鮮の新体制は、核兵器実験を加速させ、2018年4月21日に核兵器の完成を宣言。同時に「核試験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を停止する」と発表。

4月27日には韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が板門店で第3回南北首脳会談を行い、平和条約の締結や南北交流の活性化などを盛り込んだ「板門店宣言」を共同で発表。翌月26日にも再度会談が行われ、急速に関係を改善している。

「南北統一はない」と思う

個人的に文在寅大統領があまり好きではない。人権派の弁護士で、朴槿恵(パク・クネ)前政権の反対に行こうとしているだけだ。

平昌(ピョンチャン)オリンピックのアイスホッケーに南北合同チームで参加したのには腹が立った。政治の問題をスポーツの場に持ち込んでほしくない。自己満足、人気取りだろう。

「トランプ大統領がノーベル平和賞を受け取るべきだ」とか、アメリカに対して、歯の浮くようなあからさまなおべんちゃらを使っていたしね。どこまでやるんだという感じ。偽善者にしか見えない。

北朝鮮は、アメリカと対峙して勝てるわけがないのに、瀬戸際外交で歴代アメリカ大統領と渡り合ってきた。最近はさすがに、米トランプ政権にあれだけ追い詰められて、経済制裁も効いてきて、このままでは体制が維持できない、とは思っているんだろう。

トランプ大統領なら、本当に攻めてくるかもしれないと感じる一方、金正恩委員長からすれば、なんとかして体制を維持したい。北朝鮮は、握手しながら腹の中で舌を出しているような国だから、まだどうなるか先が読めないよね。

僕は「南北統一はない」と思っている。北朝鮮が金家の世襲制になっている現状で、どうやって統一するの? 金家が退場しないと統一はあり得ないけど、自ら権力の座を明け渡すとも思えない。休戦協定を平和条約にして、軍事境界線を国境にするぐらいの動きはあるかもしれないが、一気に南北統一は現実的ではないでしょう。

 2018.06.08更新

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