学習指導要領がくしゅうしどうようりょう
10年をめどに改訂される教育の基準
学校教育法等に基づき、文部科学省が定める、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準。小学校、中学校、高等学校ごとに、それぞれの教科の目標や大まかな教育内容を定めている。
「学習指導要領」とは別に、小・中学校の教科の年間標準授業時数などを定めた「学校教育法施行規則」があり、各学校では「学習指導要領」と「学校教育法施行規則」を踏まえ、地域や学校の実態に応じたカリキュラムを編成する。
1947年に作成されて以来、ほぼ10年に1度の割合で見直しおよび改訂が行われている。1989年3月に行われた全面改訂では、国旗「日の丸」と国歌「君が代」の指導強化が盛り込まれ、生きる力を育む観点から、学習内容の削減や「総合的な学習の時間」の創設といった、いわゆる「ゆとり教育」が決定し、2002年から実施された。
しかし、2008年の改訂では、「生きる力」を標榜しつつ、国際間競争に勝ち残れる学力づくりをテーマに「脱ゆとり教育」へと大きな方向転換が図られた。
2017年の改訂では、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の導入やプログラミング教育の充実が盛り込まれた。2020年度から小学校でプログラミングが必修化され、文字入力など基本的な操作を習得し、“プログラミング的思考”を育成する。
2019.8.20更新