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築地市場の豊洲移転問題

東京都中央卸売市場の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転をめぐる問題。1935年に開設した築地市場はトラック駐車スペースが狭く、取り扱い量の増加に伴い施設も手狭になった。加えて、施設の老朽化や違法駐車による近隣への影響なども考慮し、2012年をめどにした豊洲市場への移転が決まった。

しかし、移転先の豊洲は東京ガスのガス製造工場があった場所で、土壌汚染が判明したため都議会で民主党などが反対するも、2012年に市場移転費用を含む新年度予算案が賛成多数で可決。移転はほぼ確実になった。その後も工事と同時並行で協議は進み、2016年11月7日に豊洲市場を開場する方向で正式に決定した。

ところが、2016年8月、舛添要一都知事に代わって就任した小池百合子都知事は、豊洲市場の開場を延期するとともに、築地市場の解体工事も延期すると発表。土壌汚染対策等に関する専門家会議を設置した。安全を確保できないというのが理由で、建築の構造として地下空間に本来あるべき「盛り土」がないこと、ベンゼンなど環境基準を上回る有害物質が検出された、という問題を指摘した。その後、共産党なども巻き込みながら調査を続け、築地に残りたい業者、豊洲に移転したい業者、さらには世論も二分する騒動にまで発展する。

しかし一転、2017年3月19日に同会議は豊洲市場につき、科学的、法的に安全であるとの評価を示した。これを受け、小池都知事は「豊洲市場へいったん移した上で築地を再整備し、再び築地へ戻す」という基本方針を発表。都議選で小池支持勢力である都民ファーストの会が大勝したことで、基本方針への信任が得られた形となり、2018年10月11日の移転が決まった。

東京都によると、移転延期により2017年4月時点で約100億円の経費がかかったという。

小池都知事は、豊洲移転に対して主義主張を持っているわけではなくて、自民党の東京都連に豊洲移転にまつわる利権があるかのように見せかけることで、都知事選を優位に進めたかっただけにしか見えない。

市場を築地にこのまま置いておくのは無理なの。それは昔から言われていて、ごまかしながらやってきた。だから移転しないとダメ。でも小池都知事は移転延期で当選した。困ったと思うよ。今度は落としどころを探さなければならないから、豊洲に移すための理由を懸命に探したと思う。移転を先延ばしにするほど、コストが無駄になり、批判も起こる。早く決着つけたかっただろうね。

今は移転日も決まり、ホッと胸を撫で下ろしているんじゃないの。あとは、築地の再開発の問題。そそのとき自分は都知事の座にいないと思ってるのかもしれないね。

 2018.01.16更新

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