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高度プロフェッショナル制度こうどぷろふぇっしょなるせいど

高度専門職で年収1075万円以上の人を労働時間ではなく仕事の成果で報酬を決定する制度。

労働基準法上の管理監督者、企画業務型裁量労働制、専門業務型裁量労働制と、労働時間ではなく仕事の成果で報酬が決まる制度はすでに導入されているが、高度プロフェッショナル制度は、時間外勤務の概念自体が無いほど踏み込んだ制度。

金融商品の開発やディーリングに携わる人、アナリスト、コンサルタント、研究開発員など対象者は限られているとはいえ、「残業代ゼロ制度」「過労死を増やす」として強い反発を招いた。

労働基準法改正案として2015年4月に閣議決定されたが、法案の成立が大きく遅れた。

厚生労働省による「働き方改革促進法案」が国会へ提出され、労働基準法が改正。高度プロフェッショナル制度も、2020年4月1日に導入される見込み。

よくわからない制度だよね。ネーミングでごまかそうとしている感が半端ない。細川護熙元首相が深夜に突然「国民福祉税」の導入を発表したのを思い出した。

消費税を増税できないからネーミングを変えて増税しようとして大失敗したんだよね。それと同じ構図で、「ホワイトカラーエグゼンプション」を導入しようとしたときに、いろんな方面から猛反発を喰ってできなかった。

そこで、まずは金融業界の人やアナリスト、コンサルタントといった“胡散臭い”職業の人に裁量労働制を適用して、そこを足がかりに他の職種にも広げようという魂胆が透けて見える。

僕は「ホワイトカラーエグゼンプション」自体には賛成だけど、政府に指示されることではないと思っている。それより、規制を緩和して働き方を自由に選択できるようにすれば済む話じゃないの?

働きたい人にはどんどん働いてもらえばいいじゃないか。そのほうが、日本の国は成長するよね。「残業代ゼロ制度」だという批判もあるようだけど、政府や国民が、働きたい人の足を引っ張ってどうすんだよ。

税制にしても労働関連の法律にしても、懸命に働いてたくさん稼ぎたい人の邪魔をしているようにしか思えない。

 2018.2.6更新

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